深よみ 古賀春江展
久留米市美術館で開催中の「深よみ 古賀春江」展に行ってきました。
古賀春江(1895–1933) は、大正~昭和初期に活動した久留米出身の洋画家です。
善福寺の長男でしたが、地元の松田諦晶に絵を学び、17歳で上京。
久留米出身の画家らが集う来目会で坂本繁二郎、青木繁、高島野十郎らと交流しながら、水彩画に傾倒。22~23歳ころまで水彩画を探究しますが、限界を感じて油彩に転向。
27歳のとき、落選し続けていた二科展で「埋葬」「二階より」が入選し、前衛画家として世に出ました。病弱で精神的な不調に悩まされながら創作を続け、晩年は親交のあった川端康成の援助を受けて闘病し、38歳で早逝。
この展覧会は、作風の変遷を辿り画家の生涯に迫る企画展示です。
序章「古賀春江ってどんな人?」、第1章「水彩画家(1912-1920)」、第2章「松田諦晶との交流(1914ー1922)」、第3章「前衛への道」、第4章「ふたたび松田諦晶」、番外編「古賀春江をとりまく人々」の6部で構成。初期の水彩画、セザンヌやキュビスム的な作品から、独自の超現実主義に到達したシュルレアリスム的作品まで、多彩な作品群とスケッチ・資料など166点を展示しています。
現実の風景に潜む不安や孤独、幻想など、画家の深層心理を緻密に構成した作品群は、キャンパスにぶつけられた魂の叫びのように感じられました。
この展覧会は、2026年1月18日(日)まで開催されています。
| 固定リンク | 0
髙島野十郎
浄土宗の開祖法然上人(1133~1212)は、平安末期、美作国(今の岡山県)に生まれ、幼少期に争乱で父を失い、父を弔うため出家しました。
この展覧会は、奈良・興福寺に伝わる運慶作の国宝仏像7軀で、鎌倉復興当時の北円堂内陣を再現した企画展です。
開館20周年記念の企画展で、九州・沖縄ゆかりの国宝と、同館が所蔵するイチオシの品々を紹介する特別展です。
千葉県の上総地域(袖ケ浦、市原、君津)は、江戸期から出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)詣りが盛んで、参詣講や梵天供養塚など信仰の足跡が多く残る地域です。
この特別展は、没後150年の今年、明治新政府で活躍した江藤の功績と人物像に着目し、江藤の視点で「佐賀の乱」を捉え直し、再評価を試みる企画です。
二千年を超える歴史と比類なき文化を育んだローマ。この展覧会は、世界で最も古い美術館の一つ、カピトリーノ美術館が所蔵する古代~17世紀の彫刻・絵画・版画を中心に約70点を展示して、永遠の都ローマの歴史と芸術をたどります。