長崎・ながさき大くんち展
出島メッセ長崎で開催された「ながさき大くんち展」に行ってきました。
長崎くんちは、諏訪神社の秋季大祭に、当番の各踊町が神前で「演し物」(だしもの)を奉納する「奉納踊り」で知られ、国重要無形民俗文化財です。
もとは寛永十一年(1634)に二人の遊女が神前で小舞を奉納したのが始まりとされます。
「奉納踊り」は毎年10月7日から三日間行われますが、今年はコロナ禍で3年連続の中止。代わりに「大くんち展」が開催されました。
全43踊町から傘鉾、曳き物、担ぎ物などが一堂に集まるのは今回が初。会場に入ると8町の傘鉾が迎えます。先に進むと獅子踊を持つ2町の獅子が狛犬のイメージで左右に配され、6町の川船が追込み漁を展開しています。
圧巻は龍踊(じゃおどり)の展示。2町の竜宮船と龍船に囲まれ、龍踊を持つ4町の龍(じゃ)が大迫力で迎えます。その先には3町の担ぎ物(コッコデショ、鯱太鼓)、さらに13町の船型屋台・壇尻・鯨山車が絢爛豪華に並びます。
踊町は七組(6~7町ずつ)に分かれているので、地元の人でも全ての演し物を見るには7年かかるとか。それを一度に見ることができる滅多ない機会とあって、場内は大勢の人で満員御礼。
実演では、シャギリ、長崎検番、鯱太鼓(銀屋町)、龍踊(筑後町や五嶋町)が披露されました。演技のたび、地元の皆さんから「ヨイヤー」(いいぞー!)、「ショモーヤーレ」(もう一度!)、「モッテコーイ」(アンコール!)の掛け声が溢れ、踊馬場さながらの雰囲気で盛り上がりました。
帰りは、老舗で長崎ちゃんぽんを味わい、西九州新幹線かもめ→リレー特急かもめを利用しました。