匝瑳・時曽根の大蛇まつり
匝瑳市の時曽根地区で行われた「時曽根の大蛇まつり」を見学。
豊栄地区時曽根では、毎年2月8日、古くから伝わる大蛇まつりが行われます。
朝、時曽根コミュニティセンターに各戸から藁を持ち寄り、長さ3m・太さ30cmほどの大蛇を3匹作ります。できあがった大蛇は、庭の槇の木に巻き付け、千手院の護符を口に挿し、御神酒を飲ませて魂入れの後、ムラ境3か所の樹上に吊るします。区内安全、無病息災、五穀豊穣、悪魔退散を祈願します。
ムラ境に道祖神と同じ性格を持つ蛇神を祀り、ムラに災いが入るのを一年間防ぐことを願う「辻切り」習俗の一つです。
【この日の進行スケジュール】
8:00~ 藁を持って集まり始める
9:00~10:30ころ 藁蛇作り
14:15~ 護符・魂入れ
14:30~ ムラ境に吊るす(北・東・西)
15:00ころ 片づけて終了
【メモ】
藁蛇は、下あご、上あご、胴体の順に作る。時曽根では、眼や舌も藁を編んで作る。昼食休憩の後、米倉の千手院(西光寺の末寺)から頂いた護符を榊葉の枝で挿し、一升瓶で盛大に御神酒を飲ませて魂を入れる。3組に分かれて北・東・西のムラ境に運び、樹上に結び付けて吊るす。古い藁蛇はその場で焼き、煙にして天に戻す。時曽根では地区の若者により受け継がれている。
見学者は3人、駐車場なし(周辺にスペースあり)。忙しい中、詳しく教えていただいた区長さん、地区の皆さん、ありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
後継者難で平成16年を最後に廃絶し、現在はその舞を見ることはできません。
宝寿院(真言宗)は、弘法大師ゆかりの地蔵菩薩を祀り、「渋なし蕨」の伝承が残っています。
北方子之神社は、亀山帝の文永年間(1264-75)の創建で、大己貴命(大國主命)を祀ります。
茨城・鹿行地域に春の訪れを告げる鹿島神宮の祭頭祭(毎年3月9日)。
子安神社は、三山の七年祭で妻役を勤める古社です。毎年2月28日の湯立神楽祭では、室町期から続く湯立神事と、江戸後期から続く十二座神楽が奉納されます。
【現地案内板の説明】
伝統芸能の保存・伝承を通じて地域の活性化を図る目的で、毎年、二日間にわたり開催されます(文化庁、観光庁が後援)。
片野地区に明治期から伝わる伊勢系の獅子神楽で、オビシャ(旧行1月20日、現在はその前の日曜日)と2月初午(二月ビシャ)に、区内安全・厄除け・五穀豊穣を願い奉納されています。
毎年2月1日の春季例祭で行われる御奉謝では、古儀にのっとり「粥穂会の神事」が執り行われます。