江戸☆大奥展
東京国立博物館(平成館)で開催中の特別展「江戸☆大奥」に行ってきました。

かつて江戸城の奥深くに存在した徳川将軍家の後宮「大奥」。この展覧会は、庶民が想像する世界とは異なる大奥の知られざる真実を、遺された歴史資料とゆかりの品々で紐解く企画展です。
展示は、「第1章 あこがれの大奥」「第2章 大奥の誕生と構造」「第3章 ゆかりの品は語る」「第4章 大奥のくらし」の4部構成です。
第1章では、庶民が憧れ、想像した大奥を錦絵などで紹介。楊洲周延による明治期の浮世絵『千代田の大奥』は、庶民が憧れた大奥の生活を描いた作品で、会期中を通して全40場面を鑑賞できる貴重な機会です。
第3章では、五代将軍徳川綱吉が側室の瑞春院に贈った刺繍掛袱紗全31枚(国重文)を展示。このほか、歴代の御台所や側室、絵島生島事件で知られる絵島、十三代将軍家定に仕えた瀧山など、実在した大奥の女性たちゆかりの品々が一堂に会しています。
「そろそろお話しましょうか。わたくしたちの真実を」の謎めいたサブタイトルのとおり、閉ざされた空間で、権力の狭間に生きた女性たちの栄枯盛衰、喜怒哀楽、美意識と文化を体感させる華やかな展覧会でした。NHKドラマ10「大奥」の御鈴廊下のセットや衣装の展示も大人気でした。
この特別展は、9月21日(日曜)まで開催中です。
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