久留米・八丁島の御供納
久留米市八丁島の天満神社で行われた「御供納」(ごくおさめ)を見学。
【現地案内板の説明】
この行事は、八丁島に伝わる「菊姫物語」(桃山時代)、「おかねの恩返し」(江戸時代)などの伝説に由来する「人身御供」と「収穫祭」の行事が一緒になったものと言われ、現在は12月中旬の土曜日曜の二日間にわたって行われます。
八丁島に七つの座があり、七年に一回廻ってくる座の子供たち(0歳から10歳まで)により、玄米三升三合の御供を天神堀に納め、五穀豊穣・無病息災を祈願します。
なお、寛延二年(1749)の記録によれば、享保十七年(1732)までは、御供米三斗三升を神にお供えしていたとあり、かなり以前から行事が行われていたと思われます。
【この日の進行スケジュール】
14:30~ 神事(天満神社)
15:10~ 行列で天神堀へ移動
15:20~ 神事(石祠)
15:30~ 川舟で天神掘を三周(右回り)
御供米を沈め→矢放し行事(伝統的大蛇殺害)
15:40ころ 終了
【採訪メモ】
今年は男児3人(5歳、8歳、9歳)が参加。前日に汐井汲み(16:30)~禊(0:00)をして身を清めたとのこと。神社から天神堀へ、榊、汐井、塩で道中を浄めながら移動。石祠(玉太郎宮・竜宮姫)で短い神事の後、川舟にヤカゴ(御供米三升三合を入れた竹籠)と神職、子供が乗り、堀を3周。3周目に神職が掛け声とともにヤカゴを沈め、同時に対岸から島に矢が3本放たれる。舟では子供たちが土器(かわらけ)を割る。 集落の皆さんが大勢見守り、声援を送る中、岸に戻り終了。カメラマンは数人。八丁島広場に駐車場あり。久留米市無形民俗文化財。
詳しく教えて頂いた当番座の皆さん、地元の皆さん、ありがとうございました。
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鳥栖市東部は、旧対馬藩の飛地・田代領(一万三千石)で、江戸中期に製薬産業が発展した所です。
久野家は、古くから黒田家に仕え、江戸初期に藩祖・長興公(長政三男)とともに秋月に移り、藩三役や奉行など要職を務めた家柄です。