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2024/05/07

佐賀・八太郎の勉強部屋

大隈重信旧宅の二階に残る八太郎(重信候の幼名)の勉強部屋。

Img_7407_300母・三井子さんが、八太郎の教育のため建て増したものです。
文机の前に座ると、居眠り防止の「ごっつん梁」、気が散らないよう外が見えない「腰高窓」など、母の厳しさと愛情が感じられます。

三井子さんは、八太郎が十二歳の時から女手ひとつで育てました。
喧嘩早い八太郎に「喧嘩の前に南無阿弥陀仏を十回唱えよ」と諭したといいます。

母の五つの教え(喧嘩をするな、人をいじめるな、いつも先を見て進め、過ぎたことを振り返るな、人が困っていたら助けよ)は、後の重信候の生き方に大きな影響を与えました。
重信候は、政治家として五つの信条(物事は楽観的に見よ、怒るな、愚痴を言うな、貪るな、世のために働け)と、教育や女性の社会進出を重視する考え方を貫きましたが、これは母の教育の影響が大きいと考えられています。

八太郎の勉強部屋は、建物保護のため通常非公開ですが、五のつく日=「ごっつんの日」のみ公開されています。

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