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2024/05/11

八女・中央大茶園と茶の文化館

新茶のシーズンに、八女中央大茶園と茶の文化館(星野村)を訪ねました。

Dsc_4709_300全国茶品評会で最高評価を得ている福岡の八女茶。その生産量は全国のわずか3%で、八女地方のごく一部で大切に栽培されています。

八女地方で茶の栽培が始まったのは、室町中期ころ。明から帰国した栄林周瑞禅師が、黒木に霊巖寺を開き、持ち帰った茶の種を授け、栽培と製法を伝えたのが始まりとされます。

江戸中期には山間部の村々に生産が広まり、江戸後期に久留米藩と柳川藩が茶の製造を奨励して生産が拡大。幕末~維新期には長崎から英米へ輸出され、紅茶の製造も始まるなど、茶の生産量は飛躍的に増加しました。

明治~大正期に拡大した生産は、第二次大戦で減少。戦後、輸出の再開にともない生産が回復し、高度成長期(昭和40年代)に全国に需要が拡大。現在は輸出が好調で、海外では抹茶パウダーとしての需要が高いそうです。

茶は、ツバキ科ツバキ属のチャの木から作られます。摘み取った生のチャ葉に熱を加える製造過程で、酸化酵素による発酵の有無により、「緑茶」(不発酵茶)・「烏龍茶」(半発酵茶)・「紅茶」(発酵茶)の3つに大分類されます。さらに「緑茶」は、栽培方法や製造方法により、煎茶・玉露・かぶせ茶・てん茶(抹茶)・玉緑茶・番茶に細分されます。

茶の文化館(星野村)で茶について学び、お昼に新茶シーズン限定の「新茶葉の天ぷら」をいただきました。

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