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2024/03/05

朝倉・旧秋月城址

秋月城址は、旧秋月藩五万石の陣屋跡です。

Dsc_4401この地域は、鎌倉~戦国期に秋月氏が支配し、秀吉の九州征伐で小早川秀秋(筑前・筑後・肥前三十七万石)に与えられました。

関ヶ原(1600)の戦功により、黒田長政が筑前福岡藩五十二万三千石を拝領。元和九年(1623)、長政公の遺言で、三男・黒田長興が五万石で秋月を拝領。陣屋を置いて大名となりました。

秋月黒田氏は、城下の町割り、道路・水路を整備し、教育と葛など地場産業の育成に注力。島原の乱(1637)では福岡藩とともに原城攻めに出陣しています。秋月藩は、秋月黒田氏十二代のもと、明治の廃藩置県まで続きました。

城址には、杉の馬場(登城路)、陣屋の堀と石垣、瓦坂(正面入口)、長屋門(裏御門)、黒門(旧大手門)が残っています。城下には、武家屋敷や土塀、苔むした石垣、格子の町屋など昔ながらの風情が感じられ、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

秋月は、映画「男はつらいよ」第28作(寅次郎紙風船)のロケ地でもあります。この日は初春の雛めぐりで、大勢の人が散策に訪れていました。

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