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2024/02/18

糸島・製塩工房とったん

糸島半島の西の端っこにある製塩工房とったん。

Dsc_4349玄界灘の内海と外海がぶつかり合う岬の突端で「季節や天候に左右されつつ営業中」です。

海がきれいな日を選び汲み上げた海水(塩分濃度3%)を、木組みに吊るした竹のてっぺんから流し、天日と風にさらして十日間循環させ、濃縮した「かん水」(塩分濃度10%)を作ります。

これを大釜で二日、小釜で一日、ゆっくりと煮つめて、できた塩の結晶をすくいます。結晶を自然乾燥させ、杉樽で寝かせると炊塩が完成。さらに鉄釜で煎ると焼塩ができます。

すべての工程を自然と職人の手作業で作る昔ながらの製法なので、できる量には限りがあります。人気の「炊塩」(50g、486円)や「おむすび塩」(55g、540円)を求めて工房を訪れる人で賑わっていました。

きれいな空と海を眺めながら食べる塩プリンは、塩の一番結晶をかけた「花塩プレーン」が人気。「焦がし塩キャラメル」もおいしかったです。

この日は志摩歴史資料館を見学し、岐志漁港のカキ小屋で昼食(昼食時は45分ほど並びます)。福岡地方は4月中旬~5月上旬の陽気で汗ばむ休日となりました。

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2024/02/04

永遠の都 ローマ展

福岡市美術館で開催中の「永遠の都 ローマ展」に行ってきました。

20240204_300二千年を超える歴史と比類なき文化を育んだローマ。この展覧会は、世界で最も古い美術館の一つ、カピトリーノ美術館が所蔵する古代~17世紀の彫刻・絵画・版画を中心に約70点を展示して、永遠の都ローマの歴史と芸術をたどります。

展示は「1 ローマ建国神話の創造」「2 古代ローマ帝国の栄光」「3 美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想」「4 絵画館コレクション」「5 芸術の都ローマへの憧れ」の5部と、特集展示「カピトリーノ美術館と日本」で構成。

有名な「カピトリーノの牝狼」(複製)、「ボルセナの鏡」(BC4)、「コンスタンティヌス帝の巨象」(部分、複製)、「老女像」(AD2)、「マイナスを表す浮彫の断片」(BC1~AD1)などが目を引きます。

残念ながら、古代ローマ彫刻の傑作「カピトリーノのヴィーナス」(AD2)はありませんでしたが(東京展のみ出品)、バロックを代表する画家カラヴァッジョの「洗礼者聖ヨハネ」(1602)は日本初公開(福岡展のみ出品)。
今回の展示を通じて、牝狼と双子のモチーフがローマの原点とされる理由がよく分かりました。

この展覧会は、福岡市美術館で3月10日(日)まで開催中です。

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