久留米ちくご大歌舞伎
久留米シティプラザで開催された「久留米ちくご大歌舞伎」を撮影。
久留米歌舞伎とのつながりは、260年前、七代藩主有馬頼徸が五穀神社建立の際、歌舞伎の興行が行われたと伝わります。
市民による公演は昭和45年(1970)に始まり、今回はコロナ禍で4年ぶり50回目の節目公演です。
演技指導は人間国宝の二代目中村又五郎丈(1979~2008)、十代目坂東三津五郎丈(2009~2014)と受け継がれ、現在は二代目松本白鸚丈が監修。市民による本格歌舞伎で、舞踏家の花柳貴答さん・花柳津祢里さんが稽古を付けています。
この日の演目は「菅原伝授手習鑑(車引)」「白浪五人男(稲瀬川勢揃いの場)」「双蝶々曲輪日記(角力場)」「御楽歌舞伎吹寄(二人藤娘、三人吉三巴白浪(大川端庚申塚の場)、末広がり)」。演者は小学生~80代までの50人で、稽古は6月から始め、2週間前に合同稽古を行いました。
本番は、本格的な舞台道具と衣装、素人とは思えない熱演で、驚いたり感心したり。台詞を間違える場面も、市民歌舞伎ならではのご愛敬です。
かつて各地で盛んに行われた農村歌舞伎・市民歌舞伎は、時代の流れとともに徐々に姿を消しました。この大歌舞伎は、幅広い市民が参加して末永く続いて欲しいと思いました。
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