東峰・小石原焼の窯郷
妻と小石原焼の窯郷(福岡県東峰村)を訪ねました。
小石原焼は、昭和初期、柳宗悦の「民藝運動」で全国に知られるようになった大分・日田「小鹿田(おんた)焼」のルーツです(国指定伝統工芸品)。
江戸中期、小石原では、藩命で磁器生産を開始。同じころ、小堀遠州七窯の一つ筑前「高取焼」の窯元が、小石原に移りました。
茶陶「高取焼」の影響を受け、磁器から陶器へ生産の主力が移り「小石原焼」に発展。これが山を隔てた日田に伝わって「小鹿田焼」になりました。
小石原焼は、若い陶芸家が加り、斬新な釉薬の使い方と豊かな色彩でモダンな印象です(小鹿田焼は、一子相伝で伝統を守り、絵柄を入れないシンプルさが特徴)。
集落に窯元44軒があり、それぞれ作風に特徴があります。
道の駅小石原では各窯元の製品を一堂に展示(即売)しており、気に入った窯元を見つけてマップ片手に訪ねるのがおすすめです。
道の駅から小石原焼伝統産業会館に向かうと、一本杉古窯跡(1869)がありました。
伝統産業会館では、技法や工程をVTRで紹介。高取焼との違いがよく分かりました。