「二つの旅 青木繁×坂本繁二郎」展
東京・京橋のアーティゾン美術館で開催中の「ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」展に行ってきました。
青木繁(1882-1911)と坂本繁二郎(1882-1969)は、ともに久留米出身で、同じ師の下で絵画を学びました。今回の展覧会は、二人の生誕140年を記念したアーティゾン美術館と久留米市美術館の企画展で、二人展としては、石橋正二郎が久留米に石橋美術館(現久留米市美術館)を開設(1956)した時の記念展以来、66年ぶりです。
展示は、第1章「出会い」(二人の出会い~上京後の親しい交際)、第2章「別れ」(二人の明暗を分けた1907年の東京勧業博覧会~青木の早逝)、第3章「旅立ち」(その後の坂本の歩み)、第4章「交差する旅」(二人に共通する画題と絶筆)の4部構成です。
天才肌の青木と努力家の坂本。性格も芸術性もまったく正反対だった二人の出会いから別れ、坂本の青木顕彰の動きとその後の画業を、館所蔵作品など約250点で俯瞰しています。
個人的には、青木が房州布良で描いた「海の幸」(1904)、命運をかけた「わだつみのいろこの宮」(1907)、絶筆の「朝日」(1910)の実物を見ることができ、感動しました。
この展覧会は、10月16日(日)まで開催中です。その後、久留米市美術館で10月29日(土)~翌1月22日(日)まで開催されます。