十人十色の音楽会
久留米シティプラザで開催された「十人十色の音楽会・ピアノコンサート」に行ってきました。
福岡県出身の若手ピアニストで、いずれも久留米国際バッハ音楽コンクールで受賞歴のある恒松沙季さん(第3回平均律部門1位)、江藤花恵さん(第4回V部門1位)、吉村和弥さん(第5回グランプリ)の3人が出演。
〔曲目〕前半~バッハのイタリア協奏曲(恒松)、スカルラッティのソナタK487 (吉村)、モーツァルトのバターつきパン(恒松)、同きらきら星変奏曲(恒松)、ショパンの子犬のワルツ(恒松)、同ノクターン第2番(江藤)、同ノクターン第20番(江藤)、同雨だれの前奏曲(吉村)、同英雄ポロネーズ(吉村)。
後半~バタジェフスカの乙女の祈り(江藤)、ベートーヴェンのピアノソナタ悲愴(吉村)、同月光(吉村)、ブラームスのワルツ第15番(江藤)、シューベルトの即興曲第2番(江藤)、ドビュッシーのベルガマスク組曲より月の光(恒松)、同前奏曲第2集より花火(恒松)、リストのラ・カンパネラ(吉村)でした(敬称略)。
恒松さんは繊細な演奏、江藤さんは情熱的な演奏、吉村さんは力強い演奏とまさに十人十色で、久々に聞くピアノの生演奏に心が洗われました。明るい選曲が多い中、吉村さんが選んだのはベートーヴェンの2曲。コロナ禍とウクライナ侵攻の現況が1日も早く収束するよう願いを込めてと語った吉村さんの演奏が印象的でした。
アンコールは、チャイコフスキーのくるみ割り人形を3人で連弾し、拍手喝采でした。
この音楽会は、昨年企画されましたがCOVID-19による緊急事態宣言で中止。今回は、まん延防止措置が解除されたとはいえ、まだまだ安心できない状況なので、観客が十数人でも入ってくれれば…とのことでしたが、当日は140席のCボックスが満席でした。