菱川師宣記念館「新収蔵品展」
妻と一緒に、菱川師宣記念館(鋸南町)で開催中の「新収蔵品展」に行ってきました。
この企画展では、地元の旧家から寄贈された父・菱川吉左衛門の刺繍画「柿本人麻呂像」と師宣の「昇り龍図」を同時公開しています。
江戸中期、浮世絵本の上部に文章を入れる形式を考案した師宣ですが、晩年はもっぱら肉筆浮世絵に専念し、名作「見返り美人」を生み出しました。師宣の描く女性は色鮮やかな小袖姿で、その凝った衣装の描写は、縫箔師だった父の影響と考えられています。
その吉左衛門の刺繍画は、刺繍とは思えない衣装の表現ぶりが見事でした。
他に、師宣の長男・友房の「風俗絵巻」など、師宣の作風を継いだ肉筆画も展示されています。
感染症拡大に伴う移動自粛が続いた影響で、南房総に遠征したのは8か月ぶりでした。帰りは道の駅「保田小学校」で地場産品を買い求め、明鐘岬の「岬カフェ」に立ち寄って帰宅しました。
「新収蔵品展」は、11月1日(日)まで開催しています。