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2020/01/26

房総の郷土芸能2019

香取市の佐原文化会館で行われた「房総の郷土芸能2019」を見に行ってきました。

20200126参加団体は、おらんだ楽隊(香取市)、文違麦つき踊(八街市)、久能獅子舞(富里市)、中沢麦つき踊り(同)、伊能歌舞伎(成田市)、北辺田獅子舞(栄町)、佐原囃子(香取市)の7団体でした。

今回は印旛・香取地域の伝統芸能がテーマです。
おらんだ楽隊は、客席通路からステージに練り込む演出で、観客と一体感があって盛り上がりました。伊能歌舞伎は、子供たちが「白浪五人男~稲瀬川の場~」を熱演。佐原囃子は、佐原の大祭で奏でる曲々を披露して、女衆の手踊りが華を添えました。
個人的には、以前から気になっていた文違麦つき踊(八街市)を見ることができて良かったです。

ステージ公演なので音録りと、初投入のZ50+Z DX16-50/3.5-6.3、Z DX50-250/4.5-6.3で200コマほど撮影。ミラーレスで民俗芸能を撮ると、動きの激しい被写体で微妙なタイムラグ(EVFとかシャッターとか)が気になります。三匹獅子など舞・踊り系の民俗芸能はDf、それ以外の民俗芸能はZ50と使い分けるのが良さそうです。

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2020/01/19

柏・船戸のおびしゃ

柏市船戸の船戸会館で行われた「船戸のおびしゃ」を見学。

20200119【現地案内板の解説】
「おびしゃ」は、新春に行われる村寄り合いの大切な行事です。関東地方、特に千葉県に多く、もとは弓を射って的に当てることで、その年の豊凶を祈る行事でした。
船戸のおびしゃは現在は的射(まとい)はありませんが、古い形態が残され、農民の生活感情、娯楽、また武士への皮肉などが込められており、貴重な存在となっています。
新年に当番が交代し、氏子当番の人たちが神前供物から酒肴膳部の準備をし酒宴の中で「三助踊り」「三番叟」「おかめ踊り」が演じられます。
かつては天満宮で神事をしてから4区域の旧家4軒を宿として酒宴が行われていましたが、大正7年からは神事も酒宴も「医王寺」で、平成6年からは「船戸会館」で行われるようになりました。
伝えによりますと、元和年中(1620年頃)から始まり、1月20日と決められたのは天保7年(1836年)からと言われています。平成6年からは1月20日直前の日曜日に改められました。〔柏市教育委員会・船戸のおびしゃ保存会〕

【この日の進行スケジュール】
13:00~ 神事
13:35~ 当番長挨拶→加入者紹介→奉納品披露→燗酒上呈
13:45~ 祝宴・余興(三助踊り→三番叟→おかめ踊り)
14:33~ 謡曲→手締め→万歳
14:45ころ 終了

【メモ】
正式には「船戸鎮守奉社祭」。現在は6地区が順番に年当番を務める。神事は旧4坪(区域)に伝わる菅原道真公の掛軸4幅を掛け、左右に蓬莱山(松竹梅に折り鶴と木製の亀)を飾り、神官が五穀豊穣と無病息災を祈願。その後の進行は当番組が仕切る。今年の当番は第三組合で「三助踊り」、「三番叟」(船戸では氏子の娘さんが舞う)、「おかめ踊り」を披露。増田社中の指導を受け、12月から練習を重ね、素人芸とは思えない踊りで会場を沸かせた。
宴席は氏子のみで見学者は座敷に入れない。見学は廊下からの立見になる。見学者用の駐車場なし。

※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2020/01/10

特別公開「高御座と御帳台」

東京国立博物館で開催中の特別公開「高御座と御帳台」に行ってきました。

20200110「即位礼正殿の儀」(令和元年10月22日)で用いられた高御座・御帳台と、儀式に使われた威儀物が無料で公開されています。

高御座は、大正天皇即位の際に製作され、高さ6.48m・幅6.06m・奥行5.45m。黒漆塗りの基壇に朱塗りの高欄をめぐらせ、八角形の天蓋を8本の円柱で支えています。天蓋に大鳳凰、8つ角の蕨手に小鳳凰、蓋縁は華形・鏡光・瓔珞で装飾されています。内部は中央に御倚子(ごいし)が、その左右に剣璽と国璽・御璽を置く案(あん)が置かれています。

御帳台は、大正天皇以降に用いられるようになりました。造りは高御座とほぼ同じですが、高さ5.67m・幅5.3m・奥行4.77mとやや小ぶり。天蓋に瑞兆の鳥である鸞(らん)を載せ、蕨手や蓋縁の装飾が少なく、内部は御倚子のみなどの違いがあります。

展示は、第一会場にガラス越しで高御座・御帳台(撮影可)、第二会場に威儀物(太刀・弓・鉾・盾)と従者(武官・文官・女官)の装束再現が展示されています。無料公開なのに展示図録の小冊子も用意され、充実しています。

特別公開は1月19日(日)まで。会期後は、高御座と御帳台は解体されて京都御所に戻るそうです。

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2020/01/01

2020年を迎えて

新しい年を迎えました。

Turu7本宅サイト「ぐるり房総」は、おかげさまで23年目に入りました。

「ぐるり房総」は、平成9年(1997)に「心に残る房総」をテーマにスタートしました。千葉県内の隠れた魅力を訪ねた「房総の街」と、民俗・伝統行事を取り上げた「房総の祭」の2つをメイン・コンテンツにしています。

昨年は、台風15号・19号が立て続けに房総を直撃して千葉県全域が被災しました。特に、何度も訪れた南房総の各地域は被害が甚大で、倒壊した家屋や神社に大きな衝撃を受けました。今年は災害のない穏やかな一年であって欲しいと願わずにはいられません。

私的には、本業多忙のため現地で採訪した伝統行事は4つ、フィールドワークが激減した一方で様々な講演会などを通じて知識と情報収集が充実した一年でした。今年は、本業が一段落したので、現地での採訪活動を再開したいと思っています。

新しい年がより良い年でありますように。今年も、拙ブログと本宅サイト「ぐるり房総」をよろしくお願いします。

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