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2019/06/23

行田無線塔~天に聳ゆる無電塔~展

船橋市飛ノ台史跡公園博物館で開催中の「行田無線塔~天に聳ゆる無電灯~」展に行ってきました。

20190623Googleマップで見ると、行田には不思議な円形道路があります。ここには旧船橋海軍無線電信所がありました。

日露戦争後、海軍の行動範囲拡大に伴い、大正4年(1915)に開設。高さ200mの主塔を中心に、半径400mの円周に副塔18本が建つ巨大な施設でした。翌年、逓信省の電信局を併設し、大正天皇が米ウィルソン大統領と電文を交換したりしています。

昭和初期に自立型の6本鉄塔(高さ182m)に大改修。開戦時は、ハワイ奇襲に向かう艦隊に「ニイタカヤマノボレ」を打電しました。戦後、米軍に接収され、昭和41年(1966)に返還。昭和46年(1971)に鉄塔が撤去されるまで、6本鉄塔は永く船橋市民のシンボルとなっていました。跡地は団地や学校、県立公園に変わり、無線塔のあった風景は市民の記憶から消えつつあります。

今回の企画は、船橋在住の鈴木秀一・秀幸氏が製作した精密な復元模型を中心に、行田無線塔の歴史を写真や資料で解説。地域の歴史にスポットを当てた地元の博物館ならではの好企画です。会期は6月30日(日)まで開催中です。

上の写真は、行田公園内にある「船橋無線塔記念碑」。円形道路のかつての中心付近にひっそりと立っています。

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