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2018/05/27

船橋・吉澤野球博物館資料展示室

船橋散策で吉澤野球博物館資料展示室へ。

20180527かつて日本では「野球といえば六大学野球を指す」時代がありました。

日本の野球史は、明治11年(1878)、米留学帰りの鉄道技師平岡熙(ひろし)が結成した初のbaseballチーム「新橋倶楽部アスレチックス」に始まります。これに参加した大学生らを中心に、慶応大・一高(今の東大)・早稲田大にチームが誕生。明治27年(1894)、一高の中馬庚(かのえ)が「野球」と翻訳し、知識階級の娯楽として定着しました。

明治36年(1903)、早稲田大の挑戦状により初の早慶戦が行われました。娯楽の少ない時代、早慶戦は国民を熱狂させ、学生野球は庶民の人気に。しかし、応援合戦が加熱して衝突したり、学生選手がスターなみにもてはやされて学業が疎かになり社会問題化。このため、明治39(1903)~大正14年まで20年間も中断しました。

中断の間、選手らは米国遠征で技術を学び、大正14年(1925)、明治・法政・立教・東京帝大を加えた六大学で学生野球が復活。ホームグラウンドの神宮球場が完成すると、六大学野球は再び大人気となり、大正末期~昭和初期に黄金期を迎えます。昭和11年(1936)、プロ野球が創設されましたが、今の野球人気の原点は東京六大学野球にありました。

吉澤野球博物館は、東京六大学野球の資料収集家・吉澤善吉氏(故人)が昭和54年(1979)に開設。数少ない東京六大学野球関連資料のコレクションとして知られましたが、平成26年に惜しまれながら閉館。コレクションは船橋市に寄贈されました。

市は、平成29年に船橋総合体育館(船橋アリーナ)内に資料展示室を開設。明治期の天狗倶楽部のユニフォーム、黄金期の早慶戦チケット、当時の新聞記事や選手のブロマイド写真のほか、沢村栄治が日米野球で渡米した際の旅券などを展示して、往時の熱狂が伝わるようです。

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2018/05/20

匝瑳・八日市場東照宮例大祭

匝瑳市八日市場で行われた東照宮例大祭を撮影。

20180520八日市場東照宮は、慶長九年(1614)、東金に鷹狩に出かけた家康公の愛鷹が行方知れずになり、当地にあった医王寺の松(お鷹の松)で見つかりました。この由来を聞いた日光山の天海僧正が、寛永九年(1632)、松の根元に東照大権現を勧請したのが始まりと伝わります。
平成4年、市道の拡張に伴い現在地に社殿が移りました。

毎年5月の例大祭では、高張提灯と大榊を先頭に、独特の祭り囃子と「あんりゃあどした」の掛け声も勇ましく、神輿が萬町区内を練り歩きます。

【この日の進行スケジュール】
11:30~ 神事式典
13:00~ 神輿発御
東照宮→河野木材(休憩)→JR八日市場駅→匝りの里(お囃子披露)→八重垣神社→門前十字路(休憩)→東照宮
17:00ころ 神輿還御

【メモ】
八日市場の祭りといえば、大きな担ぎ太鼓とお囃子が特徴。神輿の渡御に合わせて、砂切、馬鹿囃子、早馬鹿、揉み太鼓などが奏でられる。特に揉み太鼓の早調子は一度聞くと忘れられない。神輿は大神輿と子供神輿の二基が出る。この日は匝りの里まで神輿に同行。
見物人は地区の皆さんが多数、他にカメラマンはなし。神社に駐車場なし。久々の神輿祭りに元気をもらって帰路についた。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2018/05/12

クロスカブCC50

ホンダの新型クロスカブCC50が納車されました。

20180512今年は、ホンダがスーパーカブを発売して60周年の記念すべき年だそうです。だからという訳ではないのでしょうが、クロスカブCC110も2月に新型が出て、カブ主さんの間で話題になっていました。

今回は、110ccモデルのみならず、今や絶滅危惧の50ccにまさかの新モデル投入。ホンダのカブに対する強いこだわりを感じます。

これまでカブ系に乗ったことはありませんが、遊び心が感じられ面白そう。そこで、連休中に思い立って購入しました。自動二輪の免許は持っていないので、クラシカルホワイトのCC50を選択(写真はホンダの公式サイトから引用)。

空冷4ストロークOHC単気筒、最高出力3.7ps/7,500rpm、最大トルク3.8Nm/5,500rpmなどの諸元はスーパーカブプロ50と同じ。近場の足替わりのつもりが、乗ってみると何だか楽しい。見慣れた風景がやけに身近に感じられます。ギアチェンジのガチャガチャも面白い。その上、リッター69kmの燃費で経済的…ということで、慢性的に渋滞している東葛エリアの取材にも十分使えそうな予感です。

うーん、ますます1号車の出番がなくなりそう…。

(追記)2021年5月2日、SOXに売却して手放しました。

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2018/05/05

房総の出羽三山信仰

睦沢町歴史民俗資料館で開催中の企画展「房総の出羽三山信仰」に行ってきました。

20180505

この企画展は、房総に伝わる出羽三山信仰を、一宮町・大日堂行屋(2016年11月廃絶)と、長南町・芝原行屋(現行)の修行の様子などを関連資料で紹介しています。

千葉県は、関東地方でも出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)信仰が盛んな地域です。かつては、一生に一度は三山に参詣するのが通過儀礼とされ、その背景には「擬死再生」(死装束である白衣をまとい、一度他界(三山)に行って再び生まれ変わることにより、特別な力を獲得する)の考え方がありました。
現在も、市原~長生郡にかけて多くの講があり、三山に代参する行人は、出立前の数日間、行屋(修行場)に梵天を立てて籠もり、厳しく身を浄めます。

展示は、廃絶した一宮町・大日堂行屋の内部を再現し、祀られた掛軸、御神鏡や御幣、五鈷鈴や弘法大師像を展示したコーナーのほか、芝原行屋での拝みの様子、実際に使われた行衣・金剛杖や梵天、宿坊の関東檀家回りで配られた牛図の神札など、資料館が収蔵する出羽三山関係資料600点の中から特に貴重なものを公開しています。
仏画と神号の掛軸を祀り、仏具と神具が混在しているので、神仏習合時代から続いたことが分かります。

祭事撮影で訪れる神社の多くに出羽三山碑が立ち、大日堂行屋廃絶の記事を見かけてから、出羽三山信仰とは?と気になっていました。行屋の内部が公開されることは稀なので、今回の企画展はとても興味深かったです。

企画展「房総の出羽三山信仰」は、6月3日(日)まで開催しています。

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