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2018/02/06

京都・冬の特別拝観2018(洛西編)

20180204d洛西の妙心寺(臨済宗妙心寺派大本山)は、3度目の訪問です。特別公開の三門(国重文)は2度目の見学です。
禅の三つの悟りの境地(空・無相・無作)を意味する門で、慶長四年(1599)の建築。
狭い階段で楼上に昇ると、極彩色の世界が広がります。金色に輝く観音菩薩像が座るのは、雑草に囲まれた岩で修行中を表わします。色彩鮮やかな十六羅漢像、天井には鮮やかな迦陵頻伽(極楽浄土に住む想像上の人面鳥)図や龍図、柱や組物に施された彩色や飛龍(子供の龍)など空想の生き物の図など、何度見ても素晴らしいものでした。

20180204e5年ぶり公開の塔頭・東海庵へ。妙心寺四派の一つ「東海派」の本庵で、文明十六年(1484)の創建。開祖の悟渓禅師は尾張の人です。
趣の異なる三つの庭で知られ、南庭は百坪余りを埋め尽くす白砂と手水鉢だけの「白露地の庭」、西庭は不老不死の仙人が住む三島を表わす枯山水の「東海一連の庭」(国史跡・名勝)、中庭は七坪ほどの小さな空間に波紋のような白砂と七つ石を置いた坪庭です。七つの石はそれぞれ別方向を向いて、静かにリズミカルな雰囲気を醸し出しています。
方丈は水墨の襖絵が描かれ、書院は狩野元信作と伝わる「瀟湘八景図」などの障壁画が描かれていました。

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