市原・地磁気逆転地層
市原市田淵の「地磁気逆転地層」を見学。
養老川沿いに露出した白っぽい地層は、77万年前に御岳山(長野)が噴火した火山灰が海底に堆積し、隆起したものです。
ここは、世界でも珍しい逆磁極帯→磁場遷移帯→正磁極帯の3つの層を連続して観察できる場所として、一躍注目を浴びることになりました。
地層ができた新生代四紀更新世前~中期(77万~12万6000年前)には、国際呼称がありません。申請どおり「国際標準模式地」として認定されると、国際呼称が「チバニアン」(千葉時代)に決まります。
写真は採掘調査の跡で、杭の色は、上から緑が正磁極帯、黄色が磁極が混在して定まらない遷移帯、赤が磁場が逆転している逆磁極帯を示しています。
学術的に何がどうすごいのかよく分からないけれど、ひと目見たいという(私のような)人々が、田淵集落に殺到。地元では、見学者駐車場として集会所(田淵会館)を提供したり、臨時トイレを作ったり、崖に降りる小径に竹の手すりを仮設したり…と対応に追われています。民有地なので何か申し訳ない感じ…。
訪れた時は、平日の午後で人が少なく、しばらく貸切り状態で見学できました。
以前は、崖の杭まで斜面を登り近づけましたが、現在は斜面が危険な状態で立入禁止に。訪れた時は、階段を設置する工事中だったので、これから訪れる人はもう少し待った方がいいかも知れません。
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