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2017/07/29

銚子・小川神社神楽

銚子市・小川神社で奉納された神楽を撮影。

20170729小川神社は、川福寺の裏山にあり、天之御中主命を祀っています。天を司る神として妙見信仰と繋がり、神社の紋は千葉氏と同じ月星紋です。

夏祭の宵宮(毎年7月第四土曜日)では、地元の皆さんの演芸(カラオケ・舞踊)と神楽が奉納されます。

神楽は、大漁豊作・悪魔祓いを祈願して、「おかめとひょっとこの顔合わせ・恵比須様の鯛釣り・獅子舞(前段・後段)」が奉納されます。
〆のお囃子は、漁師町らしく大漁節。地元の皆さんが自然と輪になって踊ります。

この神楽は、旧八日市場市で開催された「第7回房総の郷土芸能」(平成15年)に出演しています。

【この日の進行スケジュール】
17:50~ お囃子(初切り)
18:00~19:20 奉納演芸1部(カラオケ・舞踊)
19:20~19:50 神楽奉納(おかめとひょっとこの顔合わせ・獅子舞)
19:50~20:20 奉納演芸2部(舞踊)
20:20~ お囃子(大漁節・早馬鹿)
20:30~ 神社総代挨拶、お楽しみ抽選会
21:20ころ 終了

【メモ】
先週(7/22)立ち寄って空振りだったので、リベンジ(浅間様の祭り(旧暦6/1)と重なり、1週間ずらしたとのこと)。奉納芸能と神楽は、境内の特設ステージで行われる。神楽は、おかめとひょっとこがオーバーなアクションで互いに顔を見合わせる舞で、他地域ではあまり見ない内容。今回は「恵比須様の鯛釣り」は演じられず残念。獅子舞は、前段が「袖舞・鈴舞・幣舞・剣の舞・悪魔払い」、後段は茶碗酒で寝込んだ獅子をひょっとこがからかう舞(ねこじゃらし?)で、最後まで楽しい舞だった。獅子の舞手が女性だったのも意外。小川町郷土芸能保存会の皆さんが継承し、後継者難だが何とか残していきたいとのこと。
宵宮祭は鎮守のムラ祭り的雰囲気で、ほのぼのと楽しかった。お楽しみ抽選会の景品の多さにも驚いた。見物人は地元の皆さんが多数、カメラマンはなし。川福寺に駐車場あり。
忙しい中、詳しく教えて頂いた神社総代さん、地区役員さん、保存会長さん、地区の皆さん、すっかりお世話になり本当にありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2017/07/22

山武・本須賀北京塚の獅子舞

山武市(旧成東町)本須賀の八坂神社例大祭で奉納された獅子舞を撮影。

20170722起源は不詳ですが、元禄十六年(1703)に作られた獅子頭があるので、江戸中期には舞われていたと考えられます。

本須賀の京塚地区に伝わる獅子舞で、一時中断しましたが、大正元年に復活して現在に至ります。

演目は「平神楽・四ッ足・三匹四ッ足・鳥さし・和藤内・ふり込み」で、かつては疫病退治で本須賀地区をムラ廻りしたこともありました。現在は、八坂神社の例大祭で神輿渡御に供奉して舞を奉納しています。

囃子方は、笛・太鼓・鼓(オーカ)・鼓(コト)で、子供たちもたくさん参加しています。
道中、獅子頭を手挽車(現在は軽トラ)に載せて引き、賑やかに囃しながら進みます。

長く「本須賀北京塚獅子舞保存会」が継承しましたが、後継者難でたびたび廃絶の危機に直面。平成5年から、北京塚地区だけでなく、本須賀全地区による「本須賀八坂神社獅子舞保存会」を作り、伝統を守っています。

【2017年のスケジュール】
7月22日(土)
16:00~ 例大祭(八坂神社)
式典→御霊入れ
獅子舞奉納
宮出し→仮宮へ
17:00ころ 仮宮入り

7月29日(土)
9:00~ 神輿渡御(仮宮→御浜降り)
獅子舞奉納
仮宮→小向→北京塚
11:00~15:00 しおさい会館(仮宮)・昼休憩
15:10~ 御浜降り(本須賀海水浴場)
北河岸→中河岸→東河岸→大南川岸→南京塚→馬渡→南の里→本郷→北の里
21:30ころ 還御(八坂神社)

【メモ】
例大祭は、毎年7月最終土曜日が本祭、その前週土曜日が仮宮祭。今回は仮宮祭を見学。地元の皆さんが見守る中、獅子舞が奉納され、神輿の宮出しが行われ、少し離れた仮宮まで渡御した。獅子舞は、平神楽(序の舞・御幣の舞・鈴の舞・狂い)で余興舞はなし。本祭は祭り衣装だが、仮宮祭は平服で舞っていた。舞手も囃し方も若い世代が多く、心強い。
見学者は地元の皆さんが十数名、カメラマンはなし。神社に駐車場なし。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2017/07/16

九十九里・おんべん囃子と合連唱

九十九里町真亀の須賀神社祭礼で行われた「おんべん囃子と合連唱」を撮影。

20170716須賀神社の祭礼は、「真亀の天王様」と呼ばれ、神輿の御浜降りに囃子連・神子連・獅子連が供奉します。
神子連は真亀上(一区)、獅子連は真亀下(二区)、囃子連は真亀上・下・納屋(三~五区)が3年ごとに輪番制で担当し、長い行列で浜の御仮屋へ進みます。

囃子連は、行列の先頭で「てんのうまつり」「よーいよいやさー」と囃して歩きます。親方を先頭に、カボチャ4人(軍配・御幣)、若い衆(御幣)十数名、アトオセ2人(長竿)で構成され、途中の番所や鎮守様では「おんべん囃子」を、浜の御仮屋・水神社・宮入りでは「合連唱」を奉納します。

「おんべん囃子」は、親方の拍子木を合図に、二列縦隊のまま、腰を低くして廻りながら踊る簡単な手踊りです。
「合連唱」は、親方を中心に輪になって、片肌を脱ぎ右手を振り上げながら地を踏みしめる力強い踊りです。親方が口上を唱えながら手桶けの水を笹で撒き、最後に全員で手打をします。

九十九里には、神輿が浜降りする祭事が多いですが、このように長い行列で賑やかに囃して進む例は珍しいとされます。

【この日の進行スケジュール】
9:00~ 宮出し(須賀神社)
途中、番所2か所でおんべん囃子→神子舞→獅子舞
10:00~13:00 龍宮神社
おんべん囃子→神子舞→獅子舞→昼休憩
14:30~16:00 浜の御仮屋
合連唱→神子舞→獅子舞→休憩
17:00~18:20 水神社(真亀下)
合連唱→神子舞→獅子舞
19:00~ 宮入り(須賀神社)
合連唱(拝殿内)→御霊還し→神子舞→獅子舞
19:40ころ 終了

【メモ】
現在は7月海の日の直前日曜日に催行(旧行は旧暦6月7日)。行列は、囃子連・神子連・神輿・獅子連・花車の順に進む。かつては納屋区が山車を出したが、諸事情(人出不足など)で出せなくなって久しいと云う(須賀神社の山車蔵に飾置き)。道中の番所やお宮では、神子舞と獅子舞も奉納(特に水神社では、両舞ともフルバージョン)。囃子連の「おんべん囃子」は、往復路の途中、適宜演じられる。「合連唱」は、浜の御仮屋、水神社と宮入りの3回のみ。宮入りでは拝殿内の神輿の廻りで踊る。
カメラマンは浜降りでは多数、ムラ廻りは1~3人ほど。須賀神社に駐車場なし。
詳しく教えて頂いた親方さん、役員の皆さん、ありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2017/07/15

船橋・お舟流し

船橋市三山の二宮神社で行われた「お舟流し」を撮影。

20170715平安期の治承四年(1180)、都から当地に流された藤原師経の一行を、里人たちが大篝火を焚いて出迎えたことに因んで行われる「大火揚(おおびよ)」(毎年旧暦11月13日の夜)は、昨年取材しました(当時の記事)。
今回の「お舟流し」は、その師経が赦されて都へ戻る際、里人が舟を見送ったことに因み、毎年7月15日の朝に行われています。

参道の石段を下りた御手洗(みたらし)池の細流に、ススキを編んで作った2艘の舟を浮かべ、紙垂を付けた竹で固定します。舟に笹を挿し、笹の葉に紙垂を結んで飾ります。

【この日の進行スケジュール】
10:00~ 月例祭神事(拝殿)
10:15~ お舟流し(参道の御手洗の流れ)
10:30ころ 終了

【メモ】
朝、神社でススキの束を編んで舟2艘を作る。拝殿で月例祭の後、氏子総代ほか数人が御手洗の流れに移動。お舟流しの手順は、1艘ずつ舟を浮かべ、竹5本を挿して固定してから、笹を挿す。これを2艘分繰り返し、最後に笹に紙垂を付けて飾る。紙垂は、参詣者にも配られ、賑やかに飾られた。その後、神職が修祓して終了。見学者は数人、カメラマンは4人。神社に駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2017/07/09

レ・ミゼラブル 30周年記念公演

妻と一緒に、日比谷・帝国劇場で日本初演30周年記念公演中のミュージカル「レ・ミゼラブル」を観に行ってきました。

20170709ヴィクトリア・ユゴー原作の「レ・ミゼラブル」(1862)は、パンを盗んで投獄された主人公ジャン・バルジャンの生涯を描いた物語で、正義とは?人とは?愛情とは?と色々考えさせられる作品です。
邦名「ああ無情」の名で教科書で習ったり、読書感想文を書いたりした人も多いかも知れません。

最近では、ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)とラッセル・クロウ(ジャベール警部)主演の映画(2012)を見て、ミュージカルの方も気になっていたら、下の娘がチケットを取ってくれました。

今日は貸切公演日で、「満員御礼」でした。演者は上演日によって異なり、今日の出演は、ヤン・ジュンモ(ジャン・バルジャン)、吉原光夫(ジャベール)、和音美桜(フォンテーヌ)、小南満佑子(コゼット)など。悪徳宿の女将役が森公美子(マダム・テナルディエ)で、時にマイクを通さない声量で観客を湧かせていました。

帝劇でミュージカルを観るのは初めてでしたが、生オーケストラの演奏と舞台俳優の演技は、映画やTVとは違って本物の迫力があります。終演後の舞台挨拶と、何度もカーテンコールに応えるキャストの姿は感動的でした。

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