浦安・水神祭(再現行事)
浦安市の境川で再現された水神祭を撮影。
浦安の水神祭は、かつて漁師町だった堀江・猫実地区で行われた祭事です。
戦前は毎年6月巳の日(戦後は6月第二週前後の日曜日)に、境川から数十隻の舟を連ねて、沖合に立てた「水神様のボンギ」(棒の木)に向かいます。ボンギでは、神職が御神酒と稚貝を撒き、神楽や囃子を奉納して、海の神様に豊漁祈願と海難者供養をしました。
昭和46年(1971)、海の埋立てが進み、浦安の漁師が漁業権を全面放棄して舟を降りると、水神祭も廃絶しました。
平成9年(1997)に一度再現されて以来、今回は20年ぶりの再現。大漁旗を掲げた「御座舟」を先頭に、猿田彦と浦安囃子保存会が乗る「音舟」、神楽を舞う「踊り舟」、おひねりを網で受け取る伴舟に、浦安細川流投網保存会の「投網舟」の5艘が、境川を往復しました。
【この日の進行スケジュール】
13:45~ 水神祭(再現行事)
境川のあけぼの橋~江川橋間400mを往復
14:20ころ 終了
【メモ】
かつてはべか舟が雑然と係留され、漁師町独特の趣があった境川。放置船が撤去され、きれいに護岸された川では、毎年「カフェテラスin境川」イベントが開かれる。今回は、そのイベント行事の一つとして催行。御座舟と音舟は伝馬船、踊り舟はべか舟、伴舟と投網舟はFRP漁船が使われた。ボンギは、漁師が水路や漁場の目印として沖合に立てた棒で、「棒の木」がなまったもの。現在の浦安市役所から南はすべて埋立地で、かつてボンギが立っていた浅瀬は住宅団地に姿を変えている。漁師の舟が待ち合わせた「待ち合わせのボンギ」の跡は、現在の入船中央エステート内に説明板がある。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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