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2017/03/19

市川・真間めぐり

よく晴れた3連休の中日、市川市の真間地区を散策。

20170319a今回は、真間山下バス停から、弘法寺→手児奈霊神堂→真間の継橋と回る逆巡りのコースです。

まずは真間山弘法寺(日蓮宗)へ向かいます。
もとは奈良期に行基が手児奈の霊を供養するため建立した「求法寺」で、平安期に弘法大師が七堂を整えたときに寺名を改めました。
鎌倉期に日蓮宗に転じ、室町期には門前町(真間・市川宿)が発達してたいそう賑わいました。明治21年(1888)の大火で諸堂を焼失しましたが、仁王門・赤門・鐘楼堂は残りました。他の建物は大火後の再建です。

20170319b祖師堂前の伏姫桜は、樹齢400年と云われています。近年は樹勢の衰えが激しいようですが、春には満開の枝垂れ桜が見事です。地元では、隠れた桜の名所として知られ、大勢の人やカメラマンで賑わいます。

訪れた日は、まだ蕾でしたから、開花はもう少し先になりそうです。

20170319c弘法寺の長い石段を下ると、参道のすぐ左手に手児奈霊神堂があります。
手児奈は、今から1300年ほど前、この地に住んでいた美しい里娘で、男らが自分を巡って争うのを苦に、「自分さえいなければ」と真間の入江に入水したと伝わります。手児奈伝説は、都に伝わり、万葉集にも数多く詠われました。

「われも見つ 人にも告げむ 葛飾の 真間の手児奈が奥津城処(おくつきどころ)」

地元では、良縁成就・孝子受胎・無事安産・健児育成の女神として親しまれ、10月の手児奈まつりでは女神輿が渡御します。

20170319dさらに参道を進むと、「真間の継橋(つぎはし)」が見えてきます。
国府台に下総国府があったころ、この一帯は古東京湾が入り組む入江でした。いくつもの砂州を橋でつないで官道が通っていたと考えられており、万葉集にも既に「真間の継橋」として詠われています。

「足(あ)の音せず 行かむ駒もが 葛飾の 真間の継橋やまず通わむ」

橋の元の位置や形状は不明で、現在は、朱色の欄干のモニュメントがありますが、橋の下に水は流れていません。

いつも通過することが多い市川ですが、改めて目を向けると、万葉の旧跡があちこちに残り興味深かったです。この後、真間川まで歩いて再びバス停に戻りました。

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2017/03/04

習志野・剣(つるぎ)祭

習志野市鷺沼の八剣神社で行われた「剣」祭を撮影。

20170304【現地掲示資料の説明】
「八剣神社祭礼『剣』とは、今から300年有余前の江戸時代初期、徳川幕府第4代将軍徳川家綱の時代から続いていると言われています。
八剣神社で祝詞奏上と玉串奉奠の神事後、触太鼓先導に、御神酒、御神米を振る舞う若者と共に『悪事災難逃れるように』と唱えながら、八名の剣士が氏子の家々へ土足のまま入り、家の中の悪霊を追い払うものです。
また、旧の村境の幕張、津田沼、藤崎、大久保の4か所の境で『辻切り』を行い悪霊を追い払います。」

【この日の進行スケジュール】
13:00~ 集合(根神社社務所)
13:30~ 練り行列(根神社→八剣神社)
14:00~ 祈願祭(八剣神社)
14:30~22:20 ムラ廻り
八剣神社発14:30→5丁目→辻切り(幕張インター)15:10
→3丁目→宿(個人宅)16:00→1丁目→辻切り(1丁目)17:40
→1丁目宿(個人宅)18:00→2丁目→13町会方面→辻切り(跨線橋たもと)19:30
→2丁目宿(社務所)19:50→4丁目→辻切り(4丁目東町会)21:20
→4丁目宿(東町集会所)21:30→根神社戻り22:20
22:30~ 直会、剣士慰労
23:00ころ 終了

【メモ】
旧行3/1だったが、昨年から3月第一土曜日に変更(剣士役の中高生が集まらない)。旧鷺沼村の産土・根神社社務所で出発式。鷺沼囃子とばか面踊りに見送られ、練り行列で末社・八剣神社へ移動。道中、地元の人々が天狗の持つ大榊の小枝をむしり取り、魔除けとして持ち帰る。八剱神社で祈願祭後、剣(鉾)を持ってムラ廻りへ。1本だけ長い親剣をリーダーに旧集落240戸を廻る。現在は門口で祓い、土足で上がることはなくなった。辻切りでは、齋竹に塞坐三柱(八衢彦神・八衢姫神・久那戸神)の護符を祀り、神職が神事を催行。
見物人とカメラマンは、八剣神社では多数。ムラ廻りの同行撮影は、剣士が疾走しながらハイペースで廻るのでかなり困難(先回りはルートが複雑すぎて無理)。両神社に駐車場なし。
詳しく教えて頂いた役員の皆さん、ありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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