祝いの民俗~ハレの造形~展
埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催中の「祝いの民俗~ハレの造形~」展に行ってきました。
この企画展は、埼玉県内に伝わる祝いの民俗を、ハレの日に用いる飾りや神を迎える道具、衣装など193点で紹介しています。
テーマごとに、「祝いの意匠」では水引の宝船や神酒口、華やかな引札が、「謹賀新年」ではハナ(座敷飾り)が、「人生の節目と祝い」では底抜け柄杓や鴻巣の赤物、五十五の団子や長寿銭が、「新造の祝い」では上棟の幣串と雁股矢、船おろしの船霊さま一式が、いずれも珍しくて興味深かったです。
右のチラシに描かれているのは、正月に商人がお得意様に配った引札です。長く家に貼ってもらえるように、華やかでめでたい図柄が好まれ、左の余白には店名や商品名を刷り込みました。
会場では、川越市古谷本郷の「ほろ(母衣)祭り」の背負い飾りの展示がひと際目を惹きます。これはぜひ9月に現地を訪れて見学したいと思いました。
房総では見かけない風習もあって、地域差がよく分かり、大宮まで遠征した甲斐がありました。この企画展は、1月2日(月)~2月12日(日)まで開催しています。
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