吉備路・備中国分寺の五重塔
冬の夜、岡山県総社市の備中国分寺五重塔ライトアップを撮影。
備中国分寺は、天平期に聖武天皇が全国に造営した備中国分寺(廃寺)跡に、江戸中期に再興された同名の寺(真言宗)です。
吉備路のシンボルになっている五重塔(高さ34.32m)は、南北朝期に焼失した七重塔を江戸後期に再建したものです(国重文)。三層まで(欅材)と四~五層(松材)の材質が違うのは、もともと三重塔として再建予定だったからだそうです。
低い稜線の丘陵地帯と田園に囲まれた五重塔は、吉備路の素朴な風情を残していて、春の桜、夏のひまわり、秋のコスモス、冬のライトアップと、地元カメラマンでなくとも魅かれます。
実は今回、実家の90歳の父親と一緒に撮影に出かけました。父親は、フォトコンや撮影ツアーに参加したりする現役のキヤノン使いで、この五重塔も何度か撮影しています。考えてみれば、これまで父親と三脚を並べて撮影したことはなかったので、感慨深いものがありました。
旅先の軽装備(D40+DX18-55/3.5-5.6)で、三脚は父親の予備を借用。標準ズーム1本だと、自分が動き回って構図を決めたり、マニュアルで試行錯誤したりと工夫が必要で、なかなか楽しかったです。
| 固定リンク | 0 | コメント (0) | トラックバック (0)