東庄・東大社やぶさめ神事
東庄町の東大社秋季例祭で行われた「やぶさめ神事」を撮影。
平安期の康和年間(985-996)に始まったと伝わり、五穀豊穣を祈願して、氏子が奉納した的を、騎射装束の神職が弓で射ち、作物の豊凶を占います。
的は、裏に国家安泰・五穀豊穣と墨書し、一番(氏子中)、二番(溝原郷と東和田郷が各1本)、三番(羽計郷・石出郷で1本、今郡郷・鹿野戸郷で1本、谷津郷1本)、四番(諸持郷と東今泉が各1本)、五番(窪野谷郷)、六番(下飯田郷)、七番(高部郷)、八番(粟野郷)、十番(小南郷)の計13枚が立てられます。
昔は騎射でしたが、現在では歩射に変わっています。
放たれた矢を拾うと、白い矢は男児、赤い矢は女児を授かると云われます。
射終わった的は、拝殿に納めた後、各郷に戻されます。粟野郷と小南郷は、江戸期、境界を巡って争いが絶えず、役人の仲介で仲直りした経緯から、今でも神職立会いのもと、一の鳥居前で三枚合わせの的の中板を交換する仲直りの儀礼が、二百数十年以上続けられています。
【この日の進行スケジュール】
14:00~ 流鏑馬祭祭典
14:40~ お的神事
15:10~ 的の中板交換(粟野郷・小南郷)
15:15ころ 終了
【メモ】
的の一番(阿玉郷)は明治に氏子中の奉納に変わり、九番(松谷郷)は欠番。四番(東今泉)のみ合わせ扇の丸い的。射手は相当数の矢をテンポよく射つ。手作りの弓矢で中々当たらないが、不作になると困るので、各郷の役員は的を射手に近づけたりと自由な雰囲気。拝殿内に納めた的は、羽計と石出、今郡と鹿野戸の分は的板と竹を半分に割って分ける。
見物人は、地元の皆さんが数十人、カメラマンは2人。神社に駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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