印西・鹿黒の七夕
印西市鹿黒(かぐろ)地区に伝わる「鹿黒の七夕」を撮影。
江戸期に始まったとされる旧暦七夕行事で、毎年8月6~7日、集落の小中学生の男子によって行われます。
子供たちは、7月下旬から竹を切ったり、短冊を作ったりと準備を整えます。6日の夜、オタチで集落内を祓って廻り、神社に戻っておこもりをします。7日の早朝、大笹飾りを神社下のため池(種の井池)跡に立てます。
集落の人々は、この日から七日盆に入り、大笹飾りの元にマコモ馬(真菰で編んだ馬)を繋いで、先祖の霊を迎えます。
旧暦の七夕と盆綱が合わさった珍しい行事です。
【今年の進行スケジュール】
8月6日
17:30~21:15ころ オタチのムラ廻り(八幡神社→集落70軒余→八幡神社)
21:30~ 夕食・おこもり(拝殿)
8月7日
5:30~ 小笹を亀成川へ流す
6:00~ 大笹飾りを立てる(種の井池跡)
6:30ころ 終了
【メモ】
行事は「親方」役(子供たちのリーダー)が取り仕切りる。今年は小学生7人、中学生5人が参加。6日夜のムラ廻りでは、各戸の玄関先でおひねりを貰い、親方役が榊で祓う。太鼓のリヤカーをグルグル回し、「賑やかし」役がワーっと大声で騒ぐのが面白い。中学生は手締めを4回打ってから、オタチを地面に3回打ち付け(る所作をして)悪魔祓いする。これを夜半まで繰り返し、その晩は神社で「おこもり」をし、おひねりを年齢に応じて分配する。7日は早朝、亀成川に小笹を流し、ため池跡に大笹飾りを立てて解散(かつては池畔に立てたが、20年ほど前に埋め立てられた)。
七日盆のマコモ馬を作った家は、今年はなかった(昨年は1軒)。
見物人は3人、カメラマンは3人。神社に駐車場なし(鹿黒集会所にスペースあり)。大笹飾りを立てる時間に間に合わなかったので、いつか再訪したい。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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コメント
いつも参考にさせて戴いております。
鹿黒の七夕において、亀成川の行事は、御太刀洗いを含め
現在行われていないとおもいますが、小笹を亀成川に流す
ことの出典はどちらでしょうか、お教え願えれば幸いです。昨年、朝の4時半から取材しましたが、行われておりませんでした。宜しくお願い申しあげます。
投稿: s.fujimaki | 2016/08/18 11:45
s.fujimakiさま
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
出典は、今年の行事を映像記録化するため密着取材されていた映像制作会社のシマワークスさんです。
7日早朝、現地取材の際、(私が見逃した内容を)直接教えて頂いたものです。
なお、御太刀洗いについても亀成川ではなく、神社の手水舎で行われたそうです。
シマワークスさんは、準備段階の7/25ころから密着取材されていたので、お問い合せになると詳細が分かるかも知れません。
参考になりましたら幸いです。今後ともよろしくお願いします。
投稿: ぐるり房総 | 2016/08/21 10:47