名古屋・熱田神宮
地下鉄で南下し、熱田神宮へ。
熱田神宮は、三種の神器の一つ「草薙の剣」を御神体として祀っています。
素戔嗚尊がヤマタノオロチを退治した際、その尾から出てきた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を、天照大神に献上しました。天孫降臨の際、剣は瓊瓊杵尊に鏡・玉とともに授けられます(三種の神器)。垂仁天皇のころ、伊勢神宮を創祀した倭姫命(斎宮の祖)が、東国平定に向かう日本武尊に剣を授けました。
東国へ出陣した尊は、途中の駿河・焼津で賊が野に火を放った際、この剣で草を薙ぎ払って討ったことから「草薙の剣」と呼ばれるようになりました。
尊は、東国平定の帰路、尾張に立ち寄った際、婚を結んだ宮簀媛命に剣を預けます。その後、伊吹山中の賊平定に出陣した尊は、途中、伊勢・亀山で病没。媛は、尊から託された剣を尾張氏一族の祭場・熱田の地に祀り、のちの熱田神宮となりました。
巨大な鳥居や広大な本宮、深い神社の杜は伊勢神宮を想起させる荘厳な趣きでした。ちなみに、三種の神器のうち、鏡は伊勢神宮に、勾玉は宮中に祀られています。
境内には、社宝を収蔵する熱田神宮文化殿(宝物館)があります。月毎のテーマ展示のほか、春と秋に特別企画展があり、訪れた時は秋季企画展「利休を超えた織部とは?」を開催中でした。
熱田神宮には、1900年の歴史にふさわしく、年間約60の祭典と約10の特殊神事が伝承されています。
氷上姉子神社大々神楽(3月最終日曜)、舞楽神事(5月1日)、春秋の熱田講社祭などの折にゆっくりと再訪したいと思いました。
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