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2015/08/24

鴨川・式年鳥居木曳祭

鴨川・天津地区で行われた20年に一度の式年鳥居木曳祭を撮影。

20150822天津神明宮は、寿永三年(1184)、源頼朝が伊勢から天照皇大神・豊受大神を祀って創建し、地元で「房州のお伊勢さま」と親しまれています。
今年は、伊勢の遷宮に合わせ、20年ごとに鳥居を建て替える「式年鳥居木曳祭」の年。
一連の行事は「神木斧始祭」(昨年12月8日)に始まり、「神木送祭」(山から降ろす)、「鳥居木曳祭」(神社まで曳く)、「鳥居木造始祭」(加工する、9月7日)、「鳥居通初上棟祭」(10月15日)で完結します。
同時に須佐之男命を祀る摂社・須賀神社(天王様)の鳥居も建て替えられます。

【木曳祭の進行スケジュール】
8月22日(土)
11:00 曳始祭(出発式、天津小校庭)
天津小→天津交差点→引土町内で折り返し→須賀神社(仮泊)
19:00 須賀神社御用木曳納め・奉告祭
20:00ころ 終了

8月23日(日)
15:00 仮泊所発
須賀神社→日澄寺→谷町コミュセン→新町バス停(仮泊)
21:00ころ 終了
その後、神振行事(和太鼓、ライブ)

8月24日(月)
18:30 仮泊所発
新町バス停→宮前橋→ファミリーマート先で折り返し→宮前橋→天津神明宮
24:00 天津神明宮御用木曳納め、奉告祭

【メモ】
初日の鳥居曳神事を中心に撮影。御用木は神明宮が1~3号木(10m)と須賀神社(5m)が1基。それぞれ担当町の笹万燈(屋台)が付き、お囃子とともに天津小を出発。天津交差点で二手に分かれ、神明宮3基は引土町内へ(須賀神社は公民館前で留め置き)。16時ころ再び4基が合流し仮泊所へ向かう。奉曳は木遣り唄とともに進み、休憩しながら1.7kmを6時間かけて移動。台風接近で海は大荒れ、波の飛沫で町が白く霞む。仮泊所は漁港から山側に変更。夜は萬燈に灯が入り幻想的。
強い日差しに汗が噴き出るシビアなコンディションの中、たくさんの見物人で町が埋まりカメラマンも報道を含め多数。駐車場は安房東中学校の臨時Pを利用。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2015/08/14

河鍋暁斎展

丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「画鬼暁斎」展に行ってきました。

20150814河鍋暁斎(1831~1889)は、幕末~明治初期に活躍した狩野派の絵師です。
6歳で浮世絵師・歌川国芳に入門し、9歳で狩野派に転じました。狩野派の正統を引継ぎながら、浮世絵の手法を取り込んだ型破りな作風で庶民の人気を博しました。何でも描くので自ら「画鬼」と称し、河原で拾った生首でデッサンの練習をしたエピソードが残っています。
作品の多くは海外へ流失し、国内ではあまり知られていません。

今回の作品展は、国内外から集めた幕末明治のスター絵師・暁斎と、暁斎の弟子で英国人建築家コンドルの作品を展示しています。メトロポリタン美術館から120年ぶりに帰国した作品など、国内ではなかなか見られない暁斎のユニークな画業を見に、館内は大勢の人で賑わっていました。

個人的には、鳥獣戯画や妖怪をテーマに描いた作品が独特のタッチで面白かったです。

ちなみに三菱一号館美術館は、明治27年に完成した日本初のオフィスビルのレプリカで、明治新政府が招聘したコンドルの設計です。コンドルは、鹿鳴館や旧岩崎邸(現清澄庭園内)、旧古河邸(現古河庭園内)、三井倶楽部なども設計しています。本業の傍ら、暁斎のもとで日本画を学び、暁斎のよき理解者であり支援者だったようです。

画鬼暁斎展は、9月6日まで開催中です。

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2015/08/08

流山・赤城保存会の神楽

流山・一茶双樹記念館で行われた赤城保存会伝統芸能公演を見学。

20150808赤城保存会は、「流山の祭り囃子・神楽等」(市指定無形文化財)の保持団体で、昭和49年に発足した市民ボランティアの皆さんです。現在は若い人を含め13人で活動しています。

大胴1・締め太鼓2・笛1・鉦1の五人囃子で、お囃子14曲と神楽3演目(稲荷山三番叟、日本武尊、種貸し)を継承。流山市内の茂呂三輪神社、加岸大杉神社、根郷浅間神社、鰭ヶ崎雷神社の祭礼で奉納しています。

平成26年8月から、一茶双樹記念館のイベントとして、子供たちの芸能体験(夕方)と単独公演(夜)が行われています。

【この日の進行スケジュール】
18:30~ 開演
お囃子(屋台→昇殿→鎌倉→玉入れ→神田丸→屋台の6曲)
お囃子(四丁目→仁羽もどき)
獅子舞→(休憩15分)→神楽(日本武尊)
お囃子(6曲をカエシで)
20:00ころ 終了

【メモ】
立秋で少し涼しい夏の夜、妻と鑑賞に出かける。純和風の双樹亭を舞台に、枯山水庭園の客席から見るという雅で粋な趣向(事前申込で席あり)。神楽の演目は「日本武尊」で、九州の悪王・熊襲を女性に化けた日本武尊が退治する物語。4人舞なので会員の都合が合わず、なかなか演じられないとのこと(上の写真。Df+85/1.8Gでノーストロボ撮影)。神楽の〆は、名物となった玉ノ井会長(83)によるひょっとこ舞。最後にカエシのお囃子でお開きに。終了予定を15分オーバーする熱演だった。
観客は地元の皆さんや子供たちが40人くらい。一茶双樹記念館に無料駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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