市原・鶴峯八幡の神楽
市原市中高根の鶴峯八幡宮秋祭で奉納された十二座神楽を撮影。
【現地配布資料の説明】
「鶴峯八幡宮は、鎌倉時代の建治3年(1277年)に豊前の宇佐八幡宮から勧請したと伝えられている。
ご祭神は、誉田別命(ホンダワケノミコト)と息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)、そして玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)の三柱である。関東地方においては、鎌倉の鶴岡八幡宮、館山の鶴谷八幡宮と共に関東の三鶴と称されてきた。
この神社に伝わる十二座の里神楽は、鎌倉の八幡宮より伝えられたとされ、この神楽に使われるお囃子を別名「鎌倉ばやし」と呼び、神楽の十二座というのは、物語が12曲あるという意味である。
また、お囃子の楽器は、胴長太鼓、鼓、横笛、鉦(ショウ)である。お囃子の種類は、オヒャラドンコ、アガリハ(上り端)、サガリハ(下り端)、ソソリ(聳り)、ミコ(巫女)、サルタ(猿田)、カマクラ(鎌倉)、オカザキ(岡崎)、コンコンの九つ、時にはこれらが組み合わされて演奏される。
鶴峯八幡宮の神楽は、昭和39年4月28日千葉県無形文化財に指定された。」
【この日の進行スケジュール】
11:00~ 神事(秋祭)
12:30~ 十二座神楽奉納
猿田彦→月日の巫女(振鈴と幣束)→浦島→月日の巫女(振鈴と白扇)→三韓→老人→恵比寿→稲荷様→太刀の神子→副巫女→八幡様→湯立戸隠→山の神(餅投げ)
17:30ころ 終了
【メモ】
一座も省略することなくテンポよく約4時間半で演じる。鎌倉伝来で、八幡では鬼が拝殿の屋根から登場したり、湯立戸隠では鍾馗が巫女を肩車する。房総に多く見られる下総神楽や上総神楽と異なる演目が興味深い。今年は県の文化財指定50周年を記念して古参メンバーの表彰式や特別編纂の解説資料が配られた。
神楽殿は床がさほど高くないので撮影は容易(ただし、舞台の左側(拝殿側)は来賓の邪魔になるので撮影不可)。見物人は100人前後で、カメラマンは市広報さんを含め十数人。神社に駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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