鴨川・吉保八幡のやぶさめ
鴨川市の吉保八幡神社で奉納された流鏑馬を撮影。
吉保八幡神社の秋季例大祭(毎年9月最終日曜)で奉納される流鏑馬は、千葉県内に残る唯一の本格的な騎射です。
社伝によれば、鎌倉中期に始まり、武芸奨励から五穀豊穣を願って農作の豊凶を占う神事に変化したものと考えられています。
射手(祢冝)は十日前から精進潔斎所に籠もって身を清めます。当日は、4地区(仲・大川面・宮山・八丁)の宮舘(神楽櫃)、神馬と祢冝、弓取り、下乗(したのり)、挟み箱の行列で神社に練り込みます。
田んぼに的が立てられると、まず下乗が1走(試走)、次に祢冝が風向きを見るために矢を手で投げながら1走した後、流鏑馬が始まります。
馬場は、長さ百二十間(217m)、幅二間(約3.6m)の直線で、神馬は馬場本を3周してから馬場へと走り始めます。的は3つ(早・中・晩)立てられ、90cm四方の板を高さ5mの竹に挟んで掲げます。
疾走する馬上から各的に1本ずつ矢を放ち、これを3回繰り返します。1走目は早稲の、2走目は中稲の、3走目は晩稲の作柄(早・中・晩)を占うものとされています。
【この日の進行スケジュール】
4:00~ 暁祭(神社)
9:30~ 例大祭式典(神社)
10:45~ 宮舘・神輿入社、式典終了後に直会(憩いの家)
12:30 祢冝迎え(神社出立)
14:30 祢冝(弓取神役)到着
14:40~ のっこみの儀
15:00~ 屋台曳きこみ
15:30~ 流鏑馬神事
16:30~ 流鏑馬神事終了報告祭、上区の宮舘・神輿入社
17:00~ 神楽奉納、下区の宮舘退社
【メモ】
旧行は8月15日に行われていた。神馬は白以外の馬を使う。今年は、向かい風が強く、1走目の参番的のみ命中。当たり的の竹は、細かく割って地元の人が持ち帰る。畑に埋めると虫がつかないと云われている。見物人もカメラマンもすごい数で、撮影位置を決めたら動けない。望遠ズーム、シャッター速度優先、高速連写で撮影したが、単調なカットばかりで反省した。神社に駐車場なし(周辺に臨時Pあり)。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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