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2014/09/28

鴨川・吉保八幡のやぶさめ

鴨川市の吉保八幡神社で奉納された流鏑馬を撮影。

20140928吉保八幡神社の秋季例大祭(毎年9月最終日曜)で奉納される流鏑馬は、千葉県内に残る唯一の本格的な騎射です。

社伝によれば、鎌倉中期に始まり、武芸奨励から五穀豊穣を願って農作の豊凶を占う神事に変化したものと考えられています。

射手(祢冝)は十日前から精進潔斎所に籠もって身を清めます。当日は、4地区(仲・大川面・宮山・八丁)の宮舘(神楽櫃)、神馬と祢冝、弓取り、下乗(したのり)、挟み箱の行列で神社に練り込みます。
田んぼに的が立てられると、まず下乗が1走(試走)、次に祢冝が風向きを見るために矢を手で投げながら1走した後、流鏑馬が始まります。

馬場は、長さ百二十間(217m)、幅二間(約3.6m)の直線で、神馬は馬場本を3周してから馬場へと走り始めます。的は3つ(早・中・晩)立てられ、90cm四方の板を高さ5mの竹に挟んで掲げます。
疾走する馬上から各的に1本ずつ矢を放ち、これを3回繰り返します。1走目は早稲の、2走目は中稲の、3走目は晩稲の作柄(早・中・晩)を占うものとされています。

【この日の進行スケジュール】
4:00~ 暁祭(神社)
9:30~ 例大祭式典(神社)
10:45~ 宮舘・神輿入社、式典終了後に直会(憩いの家)
12:30 祢冝迎え(神社出立)
14:30 祢冝(弓取神役)到着
14:40~ のっこみの儀
15:00~ 屋台曳きこみ
15:30~ 流鏑馬神事
16:30~ 流鏑馬神事終了報告祭、上区の宮舘・神輿入社
17:00~ 神楽奉納、下区の宮舘退社

【メモ】
旧行は8月15日に行われていた。神馬は白以外の馬を使う。今年は、向かい風が強く、1走目の参番的のみ命中。当たり的の竹は、細かく割って地元の人が持ち帰る。畑に埋めると虫がつかないと云われている。見物人もカメラマンもすごい数で、撮影位置を決めたら動けない。望遠ズーム、シャッター速度優先、高速連写で撮影したが、単調なカットばかりで反省した。神社に駐車場なし(周辺に臨時Pあり)。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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2014/09/20

房総の獅子舞上演会

野田市文化会館で行われた「房総の獅子舞上演会」を見に行ってきました。

20140920千葉県無形民俗文化財連絡協議会が主催し、文化庁の文化芸術振興費を受けています。

出演は、篠籠田の獅子舞(柏市)、岩沼の獅子舞(長生村)、北之幸谷の獅子舞(東金市)、ばっぱか獅子舞(野田市)の4団体が30分ずつ舞を披露しました。

普段は境内で舞う篠籠田の獅子舞は、ステージで勝手が違ったのか本調子じゃない感じ(いつもは盛大に撒く塩の代わりに紙吹雪だったから力が出なかったのかも?)。普段から舞台で舞っている岩沼と北之幸谷は、さすがに慣れた様子(いずれも梯子獅子はなし)。ばっぱか獅子舞は、前段の居合いと棒術も省略することなく披露して、他地域から応援に来ていた皆さんがしきりに感心していました。

上演に先立ち、房総の獅子研究で知られる田村勇先生の記念講演「房総の獅子舞」が行われました(実はこれが主目的だったりします)。

若干PR不足だったのか、会場(大ホール)はお客さんがまばらで少し寂しい感じでしたが、私的には田村先生の記念講演が面白かったし、久々に県無形民俗文化財の4獅子舞を一度に見ることができて大満足でした。
参加団体の皆さん、千葉県無形民俗文化財連絡協議会の皆さん、お疲れ様でした。

今回は記念講演メインなので、写真撮影はなし。ただ、ステージ公演を最前列で内蔵ストロボ焚きながらバシャバシャ撮っているおじさんカメラマンにはちょっと閉口しました。

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2014/09/14

いすみ・弥正と国府台の神楽囃子

いすみ市の国吉神社で奉納された弥正神楽囃子と国府台神楽囃子を撮影。

20140914国吉神社は、明治40年(1907)、旧郷内(苅谷・弥正・国府台・深谷・今関・島・楽町・万木)の24社を統合した郷社です。
秋季大祭では、神輿渡御の前に、約400年前から伝わる弥正地区と国府台地区の神楽囃子が奉納されています。

弥正神楽囃子は、下総木下から八坂神社を勧請した際に伝えられたとも、万喜城主土岐氏が美濃から伝えたとも云われています。
獅子舞(舞かがり、御べん、鈴または剣、ほら入り、おこり)とお囃子(馬鹿囃子、新馬鹿囃子、道中囃子、宮さがし囃子、宮もどり囃子、剣囃子、かぞえ唄、大漁、神田、鎌倉、昇殿)が伝わっています。
五穀豊穣を願い、産土様の八坂神社天王祭(毎年7月7日)で奉納されています。

国府台神楽囃子は、土岐氏の家臣で国府台の領主加治五郎兵衛有久が村人に伝えたとされています。
獅子舞(四方舞、二の舞、音便(御幣の舞)、鈴の舞、剣の舞、怒り、玉取り、牛かぐら)とお囃子(馬鹿囃子、新馬鹿囃子、神田丸、鎌倉、昇殿、大間、宮下りなど)が伝わっています。
産土様の五柱神社氏子に受け継がれ、神社祭礼(毎年3月と9月の20日)で奉納されています。

両地区とも、保存会の皆さんが伝統を継承しています(市無形民俗文化財)。

【この日の進行スケジュール】
9:30~ 神事(拝殿)
10:00~ 子供囃子(国府台)
10:15~ 獅子神楽奉納
国府台(子供)→国府台(大人)→弥正
11:00ころ 終了

【メモ】
国吉神社秋季大祭は、毎年9月敬老の日の土日いずれかに催行。当日は9:15ころに各地区の神楽櫃がお囃子を奏でながら国吉神社に練り込む。国府台の獅子舞は、中小学生ペアも見事な舞を披露(上の写真)。地区の子どもたちが大勢参加していて頼もしい。終了後、神輿とお囃子はムラ廻りへ。国府台→万木→楽町→今関→弥正→苅谷と廻り、22時ころ宮入り。
見物人は地区の皆さんが数十人、カメラマンは6人。神社横に臨時駐車場あり(隣の出雲神社)。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。

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