八戸・根城
最終日、午後の「お還り」までの間、史跡「根城」(ねじょう)へ。
根城は、建武元年(1334)に南部師行が築いた城(居館)跡です。
南部氏は、甲斐国を拠点とした鎌倉幕府の御家人でした。南北朝期、南朝方の北畠氏が陸奥国司として下向する際、国代としてともにこの地に移り、根城を拠点としたので「根城南部氏」と呼ばれます。
中世の城なので、柵や板塀をめぐらせた簡素な館で、近世のような天守閣や石垣はありません。発掘調査をもとに、当時の主殿など数棟が正確に復元され、中世の城としては唯一日本100名城に選ばれています。
上の写真は、主殿の広間で正月11日に行われる新年儀式の再現です。右列奥から城主・南部政栄公、家臣の新田氏、田中氏、岡前氏。鎧武者は年男です。
馬屋の再現では、繋いだ馬の模型がなぜか躍動的…。ボランティアガイドさんによれば、三社大祭で使った山車飾りを寄贈してもらったものだそうです。なるほど。
隣の八戸市博物館では、ちょうど「八戸藩開藩350年記念特別展・八戸と9人の藩主」展を開催中。南部氏の歴史や勢力図がよく分かりました。私的には、民俗展示のオシラサマ(家の神信仰)や八戸えんぶりなど、東北地方ならではの芸能が興味深かったです。
この後、いったんホテルに戻り、午後の「お還り」に備えます。
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