横浜・旧横浜商工奨励館
日本大通沿いにある旧横浜商工奨励館は、大正12年(1923)の関東大震災で焼失した米領事館の跡地に、横浜の復興と発展を願い、昭和4年(1929)に建設されました。
4階建ての建物は、ルネッサンス様式に和風デザインを取り入れた、代表的な復興建築(関東大震災復興期の建築物)として横浜市歴史的建造物に認定されています。
かつては1~2階が輸出製品の陳列所、3~4階が商工業団体の事務室として使われました。昭和50年(1975)に閉館後は長く放置されていましたが、平成12年、高層の新館とともに横浜情報文化センターとして生まれ変わりました。
3階には旧貴賓室があります(写真はリコーGRで撮影)。昭和4年4月23日、関東大震災後の行幸で来浜した昭和天皇が休憩に使用した部屋で、装飾金物と照明器具は当時の物が残っています(天井画は復元)。
日本大通は、レトロな建築が連なっています。もとは明治初期に旧外人居留地を区分する街路と防火帯を兼ねて計画された街路で、日本近代街路発祥の地です。街路の設計は、明治政府が招いた英国人技師R.H.ブラントン。千葉では、銚子の犬吠埼灯台を設計した人として知られています(無理やり千葉つながりですが)。
この日は、メモ撮り用に新規投入したリコーGR Limited Editionの試し撮りを兼ね、妻と横浜市内を散策。久々のコンデジですが、APS-Cで28mm単焦点、親指AFが使える数少ない機種で、街歩きにいい感じです。
| 固定リンク | 0 | コメント (0) | トラックバック (0)