香取市(旧山田町)山倉の山倉大神で奉納された十二座神楽を撮影。
【現地案内板の説明】
「山倉大神の神楽の始まりは定かではありませんが、明治の中期から村をあげて天下太平、万民法楽、五穀豊穣を願って白川流十二座神楽を奉納し、現在に至っています。
現在演じられている舞の原型を確立させ指導されたのは、故菅谷新之助氏であります。
昭和四十二年に保存会が発足し後継者に受け継がれています。
長いあいだ四月三日に奉納されていましたが、今は四月の第一日曜日に奉納しています。
演目は次のとおりであります。
一 猿田彦、二 稚児(幣束)舞、三 天鈿女之命、四 手力男之命、五 八幡、六 三宝荒神、七 稚児(扇)舞、八 恵比寿・火男、九 田神(稲荷)、十 保食之命、十一 種播、十二 〆切(須佐男之尊)
神楽、白川流については第六十五代花山天皇の王子・清仁親王の王子延信王が、上祇伯(大宝令に制定された上祇の祭祀を司り、諸国の官社を総管した神祇官の長官)に任じられ、明治維新までその後胤が世襲してきた白川家に伝わる神道の流れと考えられます。
大正十年三月三十日発行の香取郡誌によりますと、大正二年に白川家の末裔白川子爵が参詣し、枯れた龍燈松の側に小株を手植えしたと書かれています。」
【この日の進行スケジュール】
12:30~ 神楽奉納
猿田彦→乙女→稚児(幣束)舞→天鈿女之命→手力男之命→八幡→稚児(扇)舞→恵比寿・火男→田神(稲荷)→保食之命→種播→〆切(須佐男之尊)
15:30ころ 終了
【メモ】
多田→山倉15kmを30分で移動。天気が崩れる予報で30分早めてのスタート。もとは「乙女」と「榊葉」の演目を加えた十二座で構成。神楽殿は正面に観覧席(ベンチ)が置かれるが、左右が開いているので撮影は容易。床が高く、左右に稚児が座るので脚立は3段を推奨。恵比寿で鯛を投げ、稚児が菓子を撒き、最後に餅を撒く。最後の〆切で冷たい土砂降りの雨。見物人は地元の皆さんが多数、カメラマンは6人。神社に駐車場あり。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。