鴨川・嚴島辨財天本開帳
鴨川市磯村・嚴島辨財天で行われた60年に一度の癸巳年本開帳を撮影。
【現地案内板の説明】
「当磯村弁財天の由来は、平安朝時代、仁明天皇の承和年間(西暦八百四十年頃)唐より帰朝した慈覚大師が当地巡錫の折、弁財天女のお姿を自作有りて此処に安置したと伝えられ、往事は浮島弁財天と云われ、房総屈指の漁村として、繁栄の名を歌われた磯村漁民の祖先が、大漁万作、海上安全、開運繁栄のお守り神として崇敬して、今日に残した古来からの伝統的な祭祀の行事が伝承されている事は広く知られているところです。
以来千有余年の永い歳月の間、台風や大津波や大地震など、幾多の天災地変に遭遇して参ったのであり、現在の弁財天尊像は、江戸時代、徳川吉宗の享保十五年(1730年)その頃今より二百五十一年前御宮方大仏師杢之進の謹作された鎌倉時代の様式で、福徳円満なお姿にして、一面八臂の珍しい御座像と云われています。八つの手にそれぞれ右手には鉾矛、棒鎰箭、左手には鉾矛、輪宝、宝弓、宝珠を十五人の童子と牛馬を従え、頭に宝冠をいただきそのなかに白蛇がいてお守りする像であり、本格的な気品の高い彫像とされています。
当神社大祭は、癸巳年の本開帳、癸亥年の中開帳がそれぞれ六十年毎に行われ、当日は岸より島までの海上に船橋が架けられ、多くの人々が参拝される伝統行事として、受け継がれています。
なお、例祭は一月十四日十五日の両日に行われます。」
【本開帳の進行スケジュール】
5月4日
7:30~ 祭典(嚴嶋神社)
8:30~ 御魂遷し(弁財天輿、天王様、八雲神輿東西)→漁協御旅所へ
10:00~10:30 記念式典(漁協ステージ)
11:00~18:00 町内巡行:弁財天輿
15:00~17:00 弁天島巡行:八雲東西・川口・熊野の4神輿、担ぎ屋台
19:30~21:00 各社巡行(漁協広場周辺)
5月5日
9:00~16:00 町内巡行:弁財天輿
13:00~16:00 町内巡行:八雲西・川口・熊野の3神輿、担ぎ屋台新
(八雲神輿西・担ぎ屋台新は神社坂下で留め置き)
16:00~17:00 弁天島巡行:弁財天輿、天王様、八雲東・川口・熊野の3神輿
17:00~ 御魂返し(還幸祭)
17:30~18:30 町内回り:八雲神輿東、担ぎ屋台旧(川口・熊野の2神輿は帰社)
19:00~19;30 宮入:八雲神輿西、担ぎ屋台新
20:30~ 宮入:八雲神輿東、担ぎ屋台旧
【メモ】
今年は60年目の癸巳年本開帳。年齢的に次の機会は(たぶん)ないので、撮影テーマは開帳時にしか見られない舟橋と神事、女衆が担ぐ弁天輿、新旧担ぎ屋台の3つに絞った。
5月3日朝6時から、舟橋の設営作業を見学。4日、午前は神事と弁天輿の町内巡行、午後は新しくなった担ぎ屋台を中心に撮影。
この日は主催者も驚く人出で(弁天拝観は3時間半待ちで断念)、カメラマンもTV各局や報道のほか凄い数。漁協広場は休憩場所も露店も足りず、強い日差しの中を空腹で歩き回ることに…。体力を消耗してモチベーションが続かなかった。
駐車場は鴨川マリーナの臨時P利用(鴨川小校庭は祭り関係者、鴨川マリーナは出店者、漁港は来賓、青年の家はバス専用)。公式撮影で忙しい中、色々教えて頂いたA写真館のSさん、ありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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