鴨川・太海の越年
鴨川市太海海岸で行われた「越年」(おとし)を撮影。
節分の日に竹でやぐらを組み、正月飾りなどを燃やして、厄除けと大漁豊年を祈る伝統行事(どんど焼き)です。
百年以上前から、鴨川の前原~太海地区一帯で行われていましたが、現在は太海地区のみ行われています。
この日は、太海6地区(1条会~6条会)が総出で地区ごとにやぐらを立てます。太海海岸の砂浜には1~4条会の4基、仁右衛門島の向こう側には5~6条会の2基が立ちます。
昔は、中学生以下の子供たちが主体の行事でした。子供たちは、この日のためにヒイラギに鰯を刺した魔除けを家々に売り歩いて浄財を集めたり、竹や木々を採ってきて、地区ごとに競い合ってやぐらを組みました。現在は、各地区とも子どもが少ないため、大人たちが竹集め~やぐら立てをしています。
午後6時ころ、やぐらに火が点けられると、青竹がボンボンとはぜ、巨大な炎が渚を赤々と照らします。天高く舞う火の粉に、地元の皆さんが春の訪れを喜び合い、無病息災と大漁豊年を祈っていました。
【この日の進行スケジュール】
13:00ころ~ やぐら立て
18:00ころ~ 点火
19:00ころ 終了
【メモ】
海岸は足元が悪く、明るいうちにロケハン。岬の中腹に見える香指神社は、眺めは良いが電線越しの俯瞰で撮影には不適。点火から30分ほどで焼け落ちるので、欲張らずどれか一つやぐらを決めて撮るのが吉。地元の古老によれば、煙を浴びると風邪をひかないとか。見物人は地元の皆さんほか多数、カメラマンは十数人。駐車場なし(県立鴨川青年の家Pを利用可)。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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