横芝光・小田部の火防
横芝光町小田部地区に伝わる火防(ひぶせ)を撮影。
江戸中期、集落で大火があった際、猿と獅子の面が伝わる伊藤家が延焼を免れたことから、毎年この時期に集落の火災除けを願って行われる伝統行事です。
集落の子供たちが、猿1匹、オス獅子2匹、メス獅子1匹の面をかぶり、地区内を廻って家々を浄めます。
面をかぶる役は、玄関から座敷に入ると、竹の御幣を振りながら「悪魔逃げろ」と繰り返し唱え、入ってきたのと別の場所から屋敷の外に出ます。その間、草履取り役の小さな子供たちが、履物を運んで手伝います。
村廻りに使う面は、その昔、地域の有力者が伊藤家から取り上げたところ、夜中に面がカチカチと歯を鳴らして帰りたがったので、今も伊藤家に伝えられているそうです。
【この日の進行スケジュール】
12:30~ 星宮神社
みんなで参拝→「せんどうもうせ、まんどうもうせ」と唱えながら境内を3周
12:45~ 村廻り
夕方ころ 終了
【メモ】
今年は12月23日の予定が子供たちの都合がつかず、24日に変更して催行。集落の子供たちと大人が星宮神社に参拝後(特に神事はなし)、村廻りに出発。面をかぶるのは小学生で、6年生、4年生、3年生二人の4人が参加。大人たちによれば「昔は子供たちが我先に面を取り合った」とか。今は集落の子供は5~6人とのことで、後継者難が深刻。面役の子供たちは、集落の全戸(40戸ほど)を廻り、座敷内をひと回りして出てくる。旧集落の十数軒を1時間ほどで廻り、区内の新興住宅地へクルマで移動するところで見学を終了。
他に見学者はなく、地元の皆さんのみ。カメラマンは7人と町広報さん。座敷での見学を快諾いただいた集落の皆さん、ありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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