袖ヶ浦・阿部のかしま人形
袖ヶ浦市阿部地区で行われた「かしま人形」行事を撮影。
【現地案内板の解説】
「新しいワラで男女一対の等身大のワラ人形をつくり阿部部落の鎮守さまに奉納、悪病退散と五穀豊穣を祈る行事である。
この奇習は、同部落の春日神社の秋祭りの行事として『かしま人形』と呼ばれ、古くから伝わっている。毎年九月中旬に実施され、最初に頭・手などの身体の各部分を別々につくり、最後に組み立てる仕組みである。男の人形、女の人形ともに腰に竹棒の刀を二本ずつ差し、男には槍、女にはなぎなたを手に持たせて完成。
完成した人形を神社の鳥居の両側に立てかけ無病息災・五穀豊穣を祈ったあと氏子たちは集会場でお祝いの宴を張る。
この奇習は、いつ頃の発祥か定かでないが男女それぞれのワラ人形が武者姿で、しかも手足の指が人間より1本少ない四本と決められているなど怪奇めいている。戦前まで小櫃川沿岸の地区で広く行なわれていたが、今では県内でもまれな民俗行事として貴重である。」
【この日の進行スケジュール】
9:00~11:45 かしま人形作り
藁鋤き
女衆=縄ない、五手・七手・十二手と呼ぶ藁部品(手甲や鎧)作り
男衆=頭部、胴体、足、手の制作
鳥居に結わえて参拝
12:00~ 直会
【メモ】
毎年9月第二日曜日に催行。集会所の納屋で稲藁を鋤き、女衆が縄をない、男衆が頭部→胴体→足→手を分業。左手足の指は5本で、右手足は4本に作る。病で失ったとか奇怪なものを表しているという。最後に竹の槍と長刀を持たせて完成。ワラ人形は、ここで一年間集落を見守る。阿部地区54戸(元は11戸)から12人の皆さんが和気藹々と楽しそうに作業を進めていた。見学者は4人、カメラマンは2人。駐車スペースあり。区長さん、地区の皆さん、ありがとうございました。
※詳細記事は、本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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コメント
私は五手七手と同様のものを正月に4の倍数で作り、神棚等に飾っています。鹿島人形の物は神飾りとは逆の編み方だったので聞いてみたところ、手足の指の縄編みも普通とは逆だというので見ていましたが確かに私の編み方とは逆でした。しかし十二手の着せ方は左前ではありませんでした。
9/9婆さんを連れて跳ね上げ式サングラスをしていた者です。
投稿: H.m | 2012/09/16 00:25
当日はお疲れさまでした。
阿部のかしま人形は、色々な意味で通常の編み方と違えているようですね。なかなか興味深いです。
当日は暑かったので奥さまもお疲れになったのではないでしょうか。
私は、あの後、君津大坂の鹿島人形作りに直行しました。せっかく阿部の区長さんに直会に誘って頂き、面白い話が聞けるところでしたのに惜しいことをしました。
投稿: 管理人 | 2012/09/16 12:34