東金・武射神社夏越の神事
東金市上武射田の武射神社で行われた夏越神事を撮影。
【現地案内板の解説】
「この神事は、毎年六月晦日、武射神社で執行される夏越(水無月)の祓え(禊)と云い、田植えが終わり季節の交替に当たって、邪神を祓い災を除く年中行事の一つである。
祭事は古式に則り清浄厳粛に展開する中を、一般参詣人は予めその鳥居に設けられた浅茅の輪をくぐり、茅麻の幣で身を祓い清め、撫物と云う人形で身を撫でてもらい参拝を終わる。
昇殿者は神前に設けられた真菰のござに座し、二人の介添人が挙げる輪をくぐり、この二人が声高く『水無月の夏越の祓えをする人は千歳の命のぶというなり』の和歌を朗詠する間に玉串を奉奠して退出するのである。
この祭事に使用した一切の輪・幣・撫物等は取り纏められ、作田川の川原に持ち出し、水辺に斎串を立てて祝詞を奏し、祓い清めて水中に流し祭事は完了となる。所謂、禊の神事である。
この神事の起源は、遠く慶長年間(1596~1614)と云われているが、これが世に喧伝され始めたのは江戸中期といい、以後武射郷は勿論、近郷近住の農民の信仰を集め、現在に至るまで素朴な民俗信仰の姿を伝えているのである。」
【この日の進行スケジュール】
10:00~ 拝殿神事
12:00ころ 終了
【メモ】
現行は6月最終日曜日に催行。朝9時から1時間毎に上がる花火の合図で、地元の皆さんが三々五々参詣に集まってくる。参詣者は、身を撫でて穢れを移した撫物を奉納し、御神酒を頂いてから鳥居の茅の輪をくぐる。その際、先導の神主役が紙吹雪を撒き「水無月の~」と朗詠し、氏子はその後に続く。昇殿者は氏子役員・来賓が参列。輪は地元の茅を乾燥させ、太い配管用チューブを芯にして3人がかりで1時間ほどかけて編み込むとのこと。夏越の神事で無形民俗文化財は千葉県内でここだけ。参詣者は地元の皆さんが多数訪れていた。カメラマンは私一人。神社境内に駐車スペースあり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載しています。
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