秩父・萩平子ども歌舞伎
平成秩父座で行われた萩平子ども歌舞伎を撮影。
萩平地区には、農村歌舞伎が盛んだった明治期に建てられた茅葺き屋根の歌舞伎舞台が現存します(埼玉県有形民俗文化財)。
昭和初期まで興行芝居が行われていましたが、戦後は使われることもなく荒廃。平成3年、秩父歌舞伎正和会の公演で60年ぶりに村歌舞伎が復活しました。
地元有志が萩平歌舞伎舞台保存会を結成し、歌舞伎と舞台の保存伝承に取り組んでいます。
定期公演は毎年10月ですが、この日は平成秩父座での公演。子どもたちによる歌舞伎2座(吉例曽我対面-工藤館之場、青砥稿花紅彩画-稲瀬川勢揃之場)が演じられました。
【この日の進行スケジュール】
13:00~13:50 「吉例曽我対面-工藤館之場」
14:40~15:10 「青砥稿花紅彩画-稲瀬川勢揃之場」
【メモ】
「吉例曽我対面-工藤館之場」は、正月の工藤祐経邸が舞台。祝賀に参じた朝比奈三郎が、工藤に曽我兄弟を対面させる。ところが、曾我兄弟にとって工藤は親を討った敵。血気にはやって工藤に仇討ちを迫る曾我兄弟だが、工藤は「富士の巻き狩の総奉行を務める大事な身。役目が終わったら討たれてやろう」と約束し、御狩場の通行手形を年玉に渡して幕。役者は小学生8人、中学生9人、高校生2人。
「青砥稿花紅彩画-稲瀬川勢揃之場」は、桜咲く稲瀬川が舞台。捕手に追い込まれた5人の盗賊が、意地と粋を見せて大見得を切る名場面。役者は小学生6人、中学生4人。
歌舞伎独特の抑揚をつけた長い台詞を、間違えることなく演じきった子どもたちに会場は拍手喝采。
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