秩父・貴布祢神社神楽
平成秩父座で行われた下吉田井上・貴布祢神社神楽を撮影。
下吉田井上地区の貴布祢神社に伝わる神楽で、江戸後期の文化年間に、神官が村人に江戸で伝習させたのが始まりと伝わります。
岩戸神話系の神楽で、一神一座の三十六座が伝わり、貴布祢神社の春祭(4月3日)と秋祭(10月3日)に境内の神楽殿で奉納されています。
秩父地方で最古の神楽で、特に「翁の舞」、「猿田の舞」は芸能的に高く評価されています。現在は、貴布祢神社保存会の皆さんが伝統を守っています(埼玉県指定無形民俗文化財)。
【この日の進行スケジュール】
14:00~ 神楽「大蛇攻め」
14:40ころ 終了
【メモ】
こちらも平成秩父座での協力出演。演目は、神明社神楽と同じヤマタノオロチ退治を描いた「大蛇攻め」。ストーリーは、老夫婦と櫛名田比売が嘆いていると須佐之男命が現れる→話を聞いた須佐之男はオロチ退治のため酒瓶を用意する→オロチが比売を食べるか酒を飲むか迷う→結局、酒を飲んで酔っ払う→オロチを討ち、草薙の剣を比売に与えて夫婦になる→大幣束を手にめでたく舞う。同じ演目でも伝承地域ごとに内容が違い、面白い。保存会長さんの解説がユニークで、満席の桟敷を前に「地元の祭りでは観客は数人。こんな大勢の人に見てもらえてうれしい」と挨拶。写真は、最高齢の82歳の演者による翁。燻し銀のような演技が見事でした。
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