伊勢・月読宮
伊勢内宮から月読宮へ。
月読宮は、内宮から1.8kmと近いものの、観光客は少なく、落ち着いた荘厳な雰囲気の宮です。
(写真奥から)月読荒御魂宮、月読宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の4宮が仲良く横に並んでいます。
古事記によれば、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、黄泉の国で妻の伊弉冉尊(いざなみのみこと)に会った後、川で禊ぎをした際、左目から天照大神、右目から月読尊(そして鼻から素戔嗚尊)が生まれました。
天照大神は「日の神」として高天の原を治め、月読尊は「月の神」として夜を治める神となりました(素戔嗚尊は、「この世の神」として海原を治めるように命ぜられましたが、言いつけに背き、統治をさぼって好き放題をし、後に天上から追放されます)。
参拝は、月読宮→荒御魂宮→伊佐奈岐宮→伊佐奈弥宮の順が正しいようです。
ちなみに、荒御魂(あらみたま)とは、時に臨んで格別に顕著な神威を現すときの御魂のことで、和魂(にぎみたま)は平常の穏やかなときの御魂のことです。
また、神名に「尊」が使われているのは、「至って貴きを尊といい、そのほかを命という」(日本書紀)からで、格式の高さをあらわし、本宮に合わせて20年に一度の式年遷宮が行われます。
この日は、雨のせいか人影も少なく、いっそう荘厳な雰囲気で心が洗われました。
次は、観光地・二見へ向かいます。
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