野田・下根獅子舞と棒剣術
野田市(旧関宿町)木間ヶ瀬の香取神社で奉納された獅子舞と棒剣術を撮影。
【現地解説板の説明】
「本社の創建年代は不詳,祭神として経津主命(ふつぬしのみこと)を祭っています。もともと木間ヶ瀬村の旧村社で,この下根地区の氏神として崇敬されてきました。
(中略)
毎年,春と秋に氏子たちによる祭礼が行われています。一月二十日には,境内に二本の的を立てて,氏子全員が交代で弓を射る『お比射』が行われ,また十一月二十三日の秋の大祭には,古くから伝承されている獅子舞と棒剣術(市指定無形民俗文化財)が公開奉納されています。
奉納は,氏子一同が勢ぞろいして,獅子舞・棒剣術の若衆を中心に行列を作り,香取神社に練り込み,神社奉納儀式・一同礼拝のあと獅子舞そして棒剣術と順に奉納していきます。
獅子舞は,最初に『四方固め』といって太夫獅子が舞い,それが終わると次に棒剣術に入り『表太刀』や『タテ棒』など十二種類の型の立会いを行います。この立会いは見る人を圧倒するものがあります。棒剣術が終わると再度獅子舞が行われます。舞の数は十五種類,笛と太鼓の音色にのせて舞う様は,時には楽しく,またもの悲しく,そして激しく怒り,ある時は語りかけるようでもあり荘厳な印象を受けます。伝統の重さを感じさせるものがあります。」
【この日の進行スケジュール】
10:00~ 練り出し(下根自治会館出発)
10:15~ 祈願祭(拝殿神事)
10:30~ 獅子舞(太夫獅子による四方固め)
棒剣術(第一部)
表太刀→棒矢→立棒→かばさみ→小手あげ→ねじりころがし→ぼん太刀→はっか→しゃの鎌→かけ返し→くらま
獅子舞(前半)
場付→中獅子の出→蹴合→中獅子のねり→中の四方固め→太夫の出→歌い舞い→からす踊り→太夫のねり
棒剣術(第二部)
表太刀→棒矢→立棒→かばさみ→小手あげ→ねじりころがし→ぼん太刀→はっか→しゃの鎌→かけ返し→くらま→ごほん(師匠による居合抜刀術)
獅子舞(後半)
通り→四海凪→太平→場付
13:30ころ 終了
【メモ】
秋祭り(おひまち)に境内の仮設舞台で奉納(追記:2017年から3年毎の奉納に変更された)。進行は棒剣術(第一部)70分→獅子舞(前半)25分→棒剣術(第二部)60分→獅子舞(後半)15分で休憩なし。獅子は,太夫獅子・中獅子・雌獅子に道化のひょっとこ(師匠)が加わる。舞台は高欄が付くが床は低く,正面に地元の皆さんが座る桟敷席(今年はテーブル),左に囃子方が入る。冬の強い斜光線,木漏れ日の濃い陰影,ノーストロボと撮影条件が悪く工夫が必要。地元の皆さんが飲食しながら見物しており,まさに村祭りの雰囲気。カメラマンは15人ほど。神社に駐車場なし。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。
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