鴨川・和泉の三役
鴨川市和泉の男金神社で奉納された「和泉の三役」(棒術・羯鼓舞・神楽獅子舞)を撮影。
【市教委資料の説明】
「男金神社の祭礼日に毎年神前及び公会堂前庭にて、棒術・羯鼓舞・神楽獅子舞の三つが合わせて行われます。その三つを合わせて和泉の三役と呼びます。この三つがいつ頃から同時に行われるようになったかは定かではありませんが、言い伝えでは文政元年(一八一八年)に三役が揃って奉納されたと言われています。
明治四一年(一九〇八年)に和泉村の各集落の小祠が男金神社に合祀されて以降は揃って奉納されていたことは確実です。戦後は後継者難から神楽獅子舞のみが行われていましたが、平成二年には三役として復活し現在もそれぞれの保存会が保存継承に努めています。
棒術 里見氏の時代から農民の武芸奨励のために行われていたとの伝承もあります。六尺棒を基本にして真刀や木刀、鎌などを中心として用いますが、時代の推移とともに武芸的なものばかりではなく芸能的な扇や杖や傘なども用いられるようになりました。
羯鼓舞 戦国時代に始まり雨乞い神事として行われていたと伝えられています。現在でも使用されている三つの面には嶋村久八郎(波の伊八の弟子)作の文政二年(一八一九年)の銘が記され、この羯鼓舞がそれ以前から行われていたことが推測できます。
獅子舞 鴨川の磯村には江戸時代から代々続いた、伊勢神楽の流れをくむ館三太夫がいました。時代ははっきりしませんが、市内各地ではその三太夫から獅子舞を習得したと推測されます。この和泉地区でも家内安全と五穀豊穣を願う芸能として代々伝承されてきました。」
【この日の進行スケジュール】
10:00~ 三役奉納(男金神社)
棒術(大人・子供・真剣切り)→羯鼓舞(綱の舞)→神楽獅子舞
11:00ころ 終了
12:00~ 三役公開(和泉公会堂前庭)
棒術(大人・子供・真剣切り)→羯鼓舞(綱の舞・雌獅子争い・揃いの舞)→神楽獅子舞
【メモ】
祭礼日は毎年10月第二日曜日。神社は標高82mの山頂に338段の石段で登る。通り雨を過ごしてから境内で三役の基本型を奉納。神社での見物人・カメラマンは数人ほど。昼から公会堂の前庭で多彩な演目が地区の皆さんに披露され,こちらは見物人・カメラマンとも多数。当日は地区4社の合同祭で,地区内を屋台が巡行していた。駐車場なし(スペースあり)。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。
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