信州・小布施
信州・小布施を訪ねて,妻と小旅行に出かけました。
小布施は,半径2kmの中にすべての集落が入る北信濃地方の小さな町です。
江戸時代は天領として栄え,地元の豪商・高井鴻山のもとに文人墨客や幕末の志士が集いました。葛飾北斎や小林一茶も,小布施に滞在して名作を残しています。
関越道~上信越道~長野道を走り,小布施PAのスマートICから出ると,小布施の町はすぐそこです。長野電鉄・小布施駅の観光案内所で,ボランティアのおじさんにお勧めルートを教わり,レンタサイクルで散策に出発。
高井鴻山記念館(鴻山の旧邸)→北斎館(北斎の肉筆画多数)→日本のあかり博物館(新旧あかりのコレクション)と見て回り,郊外の岩松院へ向かいます。
岩松院は曹洞宗の禅寺で,本堂の天井画「八方睨み鳳凰図」は,晩年の葛飾北斎の肉筆です。実は,この寺を訪れるのは2度目。10数年前に訪れた時は,畳に寝転んで天井画を見た記憶がありますが,今回は長椅子に座って見上げる方式に変わっていました。
寺の中庭の池は,小林一茶が「やせ蛙,負けるな一茶,これにあり」と詠んだ場所です。また,この寺は,広島藩50万石から当地の高井野藩4万5千石に左遷された福島正則の菩提寺だったりします。
町に戻り,和紙や工芸のショップを巡り,栗の老舗・泉石亭で甘味を楽しみ,とっぷり日が暮れたころ帰路につきました。
写真は,栗の角材を敷き詰めた「栗の小径」での1枚。北斎が逗留した鴻山邸のすぐ裏で,小布施らしい雰囲気を醸し出しています。
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