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2011/08/12

伊勢・伊勢神宮(内宮)

内宮は、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)を祀る、日本で最も格式の高い神社です。

110812g日本書紀によれば、紀元前92年、都に疫病が流行った際、崇神天皇が宮中の御神体(八咫鏡と草薙剣)を大和・笠縫邑(かさぬいむら)へ遷し、その後、垂仁天皇の命により、皇女・倭姫命が天照大神の託宣で御神体を五十鈴川の川上の地に遷しました。天皇家の祖先神として、永く天皇以外の奉幣が禁じられ、貴族階級でも勅許が必要でした。

五十鈴川(上の写真)に架かる大きな宇治橋を渡ると、一の鳥居まで皇居前広場を大きくした感じの神苑が広がります。二の鳥居を過ぎるとようやく深い森に囲まれ、一番奥まった高台に東西の御敷地(遷宮地)が現れます。こちらも御正殿は東の御敷地に建っていました。石段を登り、御垣(高い板塀)の入り口を入るとすぐに御門があり、門の御簾ごしに遠く正殿を拝します。
御正殿は、外宮と同じ神明造りですが、屋根の鰹木は10本と多く、左右の千木は両端が水平に切られているなどの違いがあります(女神は千木が水平です)。

内宮の式年遷宮は、外宮より2年早い690年(持統天皇の頃)からで、こちらも次回は平成25年です。

宮域の別宮では、荒祭宮(あらまつりのみや)に天照大神の荒御魂が祀られています。風日祈宮(かぜひのみのみや)は、元寇の時に神風を吹かせて日本を守った風の神を祀っています。
所管社として、木華開耶姫命を祀った子安神社とその父神を祀った大山祇(おおやまつみ)神社があります。

110812h内宮の神楽殿はとりわけ立派な建物で(下の写真)、こちらも神楽は雅楽で巫女が舞う「倭舞」でした。
内宮の宮域は外宮より広く、くまなく散策すると一時間以上かかりました。

伊勢神宮は、内宮も外宮も鳥居をくぐって宮域に入ると、背筋が伸びて凛とした気持ちになります。やっと日本人としてやるべきことをやった…というと大げさでしょうか。

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