浦賀・横須賀の虎踊
神奈川・横須賀の浦賀地区に伝わる虎踊を撮影。
【現地解説板の説明】
「虎踊は、享保五年(1720年)、奉行所が伊豆下田から浦賀に移った時に伝えられたといわれています。
近松門左衛門の『国性爺合戦』における和藤内の虎刈りの場面を取り入れた芸能で、ここ為朝神社に特設舞台をつくって演じられます。
和藤内の登場に始まり、太唐人が引き連れた唐子(からこ)の踊り、そして虎の出現と虎の舞(舞台上を自由に振る舞い数種の芸を披露)と進行し、最後に和藤内が虎を神符で成敗し、みえを切ります。
虎は親子二体で、親虎には青年、子虎には少年が二人ずつ入り、和藤内は男児、唐子は女児、太唐人は成人男子が演じます。
記録作成の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択された『横須賀の虎踊』は、浦賀と野比の虎踊が対象です。」
【この日の進行スケジュール】
18:20~ 余興(お囃子、カラオケ、民謡など)
19:50~ 虎踊
20:05ころ 終了
【メモ】
為朝神社例祭の宵宮(6月第二土曜日)で公開(国記録選択無形民俗文化財)。もとは下田から移った人々が故郷を偲んで舞った虎舞(獅子舞に酷似)が始まりで、黒船来航の1800年代半ばに唐子踊りを伴う現在の形になった。唐子踊りは詞と振りが不思議な舞。異国情緒あり、房総にはない芸能で興味深かった。最後に「あれあれ有り難いな。叶明神の威徳をもって、虎もやすやす従えたり」と虎を退治。雨上がりの中、狭い境内は見物客で大混雑。虎踊は15分程と短い上、撮影場所の移動は困難。カメラマンは10人ほど。臨時駐車場(西浦賀海岸公園)あり。
※関連記事は,写真ブログ「Perforation?」に掲載。
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