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2011/05/15

秩父・横瀬の人形芝居

埼玉・秩父地方に伝わる横瀬の人形芝居を撮影。

110515江戸末期、三峯神社の参詣で逗留した江戸の説経節家元から、地元の農民が説経節を伝習し、節に合わせて人形芝居を創作したのが始まりと云われています。

人形師は地元の皆さんで、右手を衣装の背から差し入れ、人差し指と中指で頭と手を操り、左手で衣装などをさばきます。衣装の裾をさばく所作が茶道の袱紗(ふくさ)さばきに似ていることから「ふくさ人形」とも呼ばれます。豆人形を一人一体で操り、「廻り舞台」を使うのも特徴です。

演目は「小栗判官実動記-矢取の場」、「江戸紫恋緋鹿子-八百屋お七忍の場」、「芦屋道満大内鑑-葛の葉二度之別の場」、「日高川入相桜-清姫怨霊の場」の4演目(横瀬四説経)が伝わり、5月第二日曜日(定期公演)と10月最終日曜日(よこぜまつり)に公開されています(県無形民俗文化財)。

【この日のスケジュール】
13:00 開場
13:30 開演
第一幕「葛の葉機織の段」(35分)→秩父屋台囃子(太鼓演奏)→第二幕「清姫怨霊の場」(25分)
15:30ころ 終了

【メモ】
横瀬町民会館にて上演(例年は5月第二日曜日)。第一幕「葛の葉機織の段」は、助けた狐が化けた妻(葛の葉)と幸せに暮らす陰陽師の前に、本物の許嫁(葛の葉)が現れる物語で50年ぶりの復活上演(上の写真)。第二幕「清姫怨霊の場」は、いわゆる娘道成寺もので、恋した山伏に裏切られた清姫が怨霊のあまり龍となり、山伏を追う物語。横瀬人形芝居保存会が伝承(会長は5代目家元)。房総にはない芸能で興味深かった。ステージなのでノーストロボ・三脚撮影。小さな人形は動きが早く、顔にピントを合わせるのが至難。観客は120人と盛況、カメラマンは10人ほど。駐車場あり。
※関連記事は,写真ブログ「Perforation?」に掲載。

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