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2011/03/25

あれから2週間

東日本大地震から二週間。

地震の犠牲者は1万19人を数え,行方不明者は1万7541人になりました。被災地へ通じる高速道路,港湾,空港が突貫作業で復旧し,ようやく食料や水,毛布,灯油やガソリンなどの援助物資が届き始めました。町が壊滅した地域では,集落ごと疎開する動きも出ています。
福島原発の事故は,外部電源で冷却系統の復旧を試みる作業が続いています。首都圏の葉物野菜や飲み水から放射性物質が検出されるようになって,人々の不安は募る一方です。

千葉県内の被害は,死者は17人・行方不明者2人・負傷者208人となりました。市原のコンビナート火災は9日目でやっと鎮火。旭,香取,神崎では断水が続き,浦安では液状化現象でガスと水道が止まったまま。ディズニーランドも再開未定です。

計画停電は,電車が急に止まることはなくなりましたが,都心の節電が強化され,製造業など経済活動の足を引っ張っています。日常生活は,パン,牛乳,卵,トイレットペーパー,ガソリンが普通に手に入るようになりましたが,今度は水のペットボトルが店頭から姿を消しました。余震も相変わらず毎日続き,揺れてないのに揺れているように感じる「地震酔い」する人が増えています。

房総の伝統行事は,自粛・中止のもの,復興を願って催行するものと対応が分かれています。県内の博物館などの公的施設や民間施設は,計画停電時間を避けながら何とか開館しようとするところが多くなりました。

西日本でも,被災地に配慮して行事やイベントを自粛するところが増えていると聞きます。一方で,被災地の仙台が,復興と鎮魂のため伝統の「七夕まつり」開催を目指すという明るいニュースもあります。世の中が安定するまでには,もう少しかかりそうです。

がんばろう,日本。まけるな,日本。

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2011/03/20

今できること

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募金情報をまとめたサイト→「募金情報まとめ~平成23年東北地方太平洋沖地震」

せっかくの皆さんの善意です。義援金は信頼できる先へ託しましょう。フィッシング・サイトに注意。
日本赤十字社では,クレジットカード決済の簡単な手続も選べます。

(追記)
「義援金を日本赤十字社に送る仲介をする…」などと称して騙し取る詐欺サイトも出現しているようです。日本赤十字社に募金する場合には,自分で直接,送金・振込み・カード決済するのが確実です。


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2011/03/19

がんばろう日本

東日本を襲った3.11大地震から,一週間がたちました。

東北地方の被害は甚大で,犠牲者は6911人に。この数はなお増え続けています。被災地は,暖をとる灯油も,お年寄りの薬も,赤ちゃんのミルクも底をつき,避難所で亡くなる命さえあります。ガソリンや軽油が枯渇し,捜索や救助,支援活動に大きな支障が出ています。TVが現地の惨状を詳しく報じる一方,支援は後手に回り,歯がゆく感じる毎日です。
福島県では原発事故が重なって,半径30㎞圏内は退避を余儀なくされ,災害被害に拍車をかけています。その原発では,空からバケツ,地上から放水で水をかけて冷やす手作業が命がけで続き,世界中が固唾をのんで見守っています。

千葉県では,震度6弱~5強を記録し,津波は銚子で最大2.4m,館山で1.6m,東京湾内の千葉で0.9mを観測。旭を中心に死者16人・行方不明者3人・負傷者178人と大きな被害になりました。建物も旭,香取を中心に浸水680棟,全半壊655棟,一部損壊は8732棟にのぼり,佐原の伝統的建造物群の町並みも大きなダメージを受けています。

首都圏では,電力不足で計画停電が実施され,急に電車が止まって大混乱になりました。今でも停電の実施・回避の情報が直前に発表されるので,経済活動や人々の生活に混乱が続いています。ガソリンは入手できなくなり,スーパーやコンビニからパン,牛乳,米,卵がなくなり,残り少ない食料を巡って買い占めが起きる事態になっています。オフィスでは,照明が半減され,暖房も停止。暗く寒い中で,TVの報道を気にしながらの毎日です。余震も震度3~4の揺れが毎日のように続いています。

房総の伝統行事やイベントは,ほとんど中止又は延期です。県内の博物館などの公的施設や民間施設は,当分の間,休館するところが多くなっています。

このような状況がしばらく続くと思いますが,明けない夜はありません。被災地はもちろん,被災しなかった地域でも,人々の気持ちと生活が少しでも早く平常に戻りますように。がんばろう東北,がんばろう千葉,そしてがんばろう日本。
再び地域の皆さんと一緒に,笑顔でムラの伝統祭事を楽しめる日が戻ることを願うばかりです。

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2011/03/11

震度5強で帰宅難民…

11031114:46 地震発生(M8.8→9.0)
震源地は東北の太平洋沖。都心のオフィスは激しい横揺れ。震度5強。EVが止まり,机の下へ避難指示。交通が麻痺し,携帯電話や固定電話も通じず。安否の連絡も取れず,不安。

17:00 乾パンや水が配給される。仕事をしながら電車の復旧を待つ。

20:30 復旧見込みなく,空調も止まる。徒歩帰宅を覚悟。道路は大渋滞で,歩道は帰宅難民であふれている。

21:30 浅草橋まで歩く。黙々と歩く人の波…。1度だけ携帯が通じて家族の無事を知り,安堵。

22:30 向島を過ぎる。上の写真は大渋滞の国道6号(ケータイで撮影)。「地震発生」のサインがむなしい…

23:30 青戸まで歩く。各所に「救護所」が開設され,水やトイレがありがたい。クルマで通り慣れたルートだが,歩くと遠い。さすがに疲れてペースが落ちる。

0:30 新葛飾橋(都県境)を越え千葉県に入る。外気温3℃,歩けど歩けど体は冷え切ったまま。

1:15 帰宅。19kmを4時間45分で歩いた…
自宅の被害は,家具が動き,高所に置いた物が落下。食器多数や妻のステンドグラスが落ちて破損。何より東北地方の被害の大きさに愕然…

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2011/03/06

香取・本矢作伊勢神楽

香取市(旧佐原市)本矢作の天宮神社と天降神社で奉納された伊勢神楽を撮影。

110306_b五穀豊穣と天下泰平を祈願して,天宮神社と天降神社の春祈祷(毎年3月第一日曜日)と御鎮事(毎年12月第一日曜日)で,境内で奉納されます。もとは江戸中期,矢作地区に両神社が造営された際,神楽舞を奉納したのが始まり。伊勢太神楽の系統で,演目は「布舞」「剣の舞」「鈴舞」「御頭の舞」があります。
しばらく中断した後,昭和63年に保存会が結成されて復活し,現在まで続いています(市無形民俗文化財)。

【この日の進行スケジュール】
14:40~15:20 伊勢神楽奉納(天宮神社)
練り込み→馬鹿囃子→砂切→布舞→剣の舞→鈴舞→御頭の舞

15:40~16:10 伊勢神楽奉納(天降神社)  
練り込み→馬鹿囃子→砂切→布舞→剣の舞→鈴舞→御頭の舞

【メモ】
織幡→本矢作6kmを15分で移動。天宮神社で舞った後,天降神社に移動して舞う。この日は1時間遅れで始まったので,天宮神社での舞から見学。七反の胴布を高く掲げる御頭の舞が見どころ。見物人は,天宮神社では地区のお年寄りや子どもたちが数人,天降神社ではなし。カメラマンは8人。両神社とも駐車場なし(スペースあり)。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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香取・織幡の神楽

香取市(旧小見川町)織幡の天之宮神社祭礼で奉納された獅子神楽を撮影。

110306_a詳しい起源は不明ですが,江戸後期から続く獅子神楽舞で,五穀豊穣と家内安全を祈願して奉納されました。旧行は3月2日ですが,昭和38年から3月第一日曜日に変更されました。
時代の流れで,昭和59年から長く中断しましたが,平成15年に若者を中心に好友会を結成して神楽舞が復活。平成22年にはお囃子も完全復活しました。

【この日の進行スケジュール】
13:20~ 獅子神楽(織幡青年館)
砂切→布舞→御幣の舞→鈴舞→水汲み~狂い
13:45ころ 終了

【メモ】
地区の御奉射で行われる。正午から御奉射(当番宅から御霊屋が青年館に練り込み,当番渡し)。その後,青年館前で神楽舞,地区の皆さんの踊り,神輿渡御と続く。獅子は5人立ちで珍しい形態。地区の祭りで見物人は多数,カメラマンは5人。駐車場あり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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