君津・ししきりまち
君津市清和市場の諏訪神社で行われた猪鹿切り祭(ししきりまち)を撮影。
諏訪神社は,平安時代の嘉祥元年(848),時の領主が勧請した古い神社です。
かつては領主の命により,猪鹿奉行が旧暦11月26日から十日間,田畑を荒らす害獣の猪や鹿を村人総出で狩りを行い,十日目の12月5日に獲物を神前に供えて狩猟祭を行ったのがこの神事の始まりと伝わります。
神饌の肉は,下社の境内の斎場で,社家と呼ばれる肉を切る人(奉仕するのは四家)が古来の作法で肉を切り分け,榧枝に藤皮を巻いた5つの器に盛って神前に供えます。
その後,肉は村人に分け与えられ,この肉を食べると風邪をひかず丈夫になると云われます。
鳥獣を狩って農産を守り,五穀豊穣を祈願する「狩猟(みかり)祭」で,房総では数少ない珍しい行事です(県記録選択無形民俗文化財)。
【この日の進行スケジュール】
15:30~ 神事(上諏訪神社)
祝詞奏上→修祓→玉串奉天→下諏訪神社へ
16:00~ ししきり神事(下諏訪神社)
祝詞奏上→修祓→境内の斎場で「しし切り」→切った肉を神前に供える→玉串奉天
16:20~ 餅撒き
菱餅・みかん→桶の肉(争奪戦)
16:30ころ 終了
【メモ】
神饌の肉は,猪→兎→鶏肉と変遷。肉を入れた桶(おかもち)は,神職家から上社に運び込まれます。下社での神事後,残った肉が分け与えられますが,皆さん,我先に奪い合い,桶はあっという間にカラッポになりました。見物人は地区の人が多数,カメラマンは5人。駐車場あり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。
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