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2010/10/31

東金・下谷羯鼓舞

東金市下谷の「下谷ふれあいまつり」で行われた下谷羯鼓舞を撮影。

101031c下谷日枝神社に伝わる羯鼓舞は,神社例祭(毎年2月節分後の初申に近い日曜日)に,境内で奉納されます。神社で五穀豊穣・子孫繁栄を祈って「四方がかり」を舞った後,集落の悪疫退散を祈って村廻りが行われます。
もとは江戸初期に神社勧請の折り,御分霊の巡行の露払いとして舞われた羯鼓舞を,地区の長男に伝習したものと伝わります。
この日は,地区の手作りイベントの中で演じられました。

【この日の進行スケジュール】
10:00~ ふれあいまつり
12:10~12:30 羯鼓舞(日枝神社氏子中)
ひざおり→ふりだし→お囃子→(休憩)→四方がかり

【メモ】
イベントのプログラムの一つとして公開。ただし,氏子中によれば,神社例祭での舞とほぼ同じ内容とのこと。後継者がおらず,継承が難しそう。舞は各5分程と短く,構図を考えている余裕なし。見物人は地元の人たちで,カメラマンは5人。甘酒と豚汁をごちそうになりました。駐車スペースあり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

【2017.11.7追記】
灰虚趣戯」の薙さまから、「ふれあい祭り」への出演は演者不足のため現在行っていないとの情報を頂きました。後継者難が深刻で、継続が心配です。

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2010/10/24

南房総・平群の担ぎ屋台

南房総市(旧富山町)平群の天神社祭礼で担ぎ屋台を撮影。

101023平群の祭礼は,神輿が御仮屋に渡御し,氏子八地区(平久里中,山田,荒川,井川,平久里下,米澤,犬掛,吉沢)が献灯の屋台を「奉燈」して,奉納花火を打ち上げ,祭神を慰めるものです。
祭りの起源は不明ですが,氏子の村長(むらおさ)たちが提灯で献灯したのが始まりで,後には大名行列や獅子舞,神楽,棒術等の奉納演技があったと伝わります。
屋台は,南房総独特の担ぎ屋台で,江戸期に伊勢参詣帰りの米澤村の人々が,京都で見た豪華な山車を真似て,青竹で形を作り,燈心の火灯りで担ぎ廻ったものが,後に大型化して屋台に発展したものです。

【この日の進行スケジュール】
12:30~ 拝殿神事(天神社)
13:00~ 神輿宮出(平久里中区の屋台が供奉)
14:30~ 御仮屋(平久里下区の屋台が供奉)
神事→餅撒き→直会
16:30ころ 神輿還御
16:50~ 奉納花火(数発)
18:40~ 担ぎ屋台集結(グランド)
22:00ころ 終了

【メモ】
平群の祭(へぐりんまち)は,夜祭りがメインです。夜,灯りが入った担ぎ屋台は,幻想的で美しく,引き廻しを「奉燈」と呼ぶ理由がよく分かります。有名な「平群の花火」(県記録選択無形民俗文化財)は,平成6年の事故以降,煙火業者の花火に切り替わっています(かつての打ち上げ筒が天神社にあり)。夜のグランドに集結した屋台は,1時間ほど動かないのでシャッターチャンスは豊富ですが,カクテル光線でWBに泣かされました。見物人とカメラマンは,昼は少ないものの夜は多数。臨時駐車場あり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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2010/10/17

印西・中根鳥見神社の神楽

印西市(旧本埜村)中根の鳥見神社で奉納された神楽を撮影。

101017b【現地解説板の説明】
「毎年十月十七日,鳥見神社例祭に社前で演じられ,地元ではこれを大和神楽又は十二座神楽と呼んでいます。
演者は十四人で構成されます。
内容は,捧幣式・かためみこ・かためおきなのかみ・くにかためくなどのかみ・五穀祖神種蒔・ちのりほっきゅう)・うなかみゆきょうらく・神剣宝鏡・榊笹行事・天狐乱舞・おのころ島起源・出雲国しづめ・山神悪鬼除伏・宮殿作行事・天岩戸前事・大神宮より成り神代の物語りなどで郷土の農耕生活を反映したものです。
この神楽は文安年中(一四四四~四八)からはじまると伝えられ,現在使っている面は宝暦元年(一七五一)のものです。」

【この日の進行スケジュール】
11:50~ 神事(拝殿)
12:20~ 浦安の舞(巫女)
12:30~ 市補助金交付式典
13:30~ 神楽奉納
奉幣式→かためみこ(堅米神子)→かためおきなのかみ(堅米翁神)→天狐乱舞→浦安の舞(巫女)→五穀祖神種蒔→おのころ島起源(餅撒き)→榊笹行事
16:00ころ 終了

【メモ】
富里→印西19kmを40分かけて移動。11時ころ現地入りしましたが,神楽は13時半からでした。16座伝わるうち,この日は「浦安の舞」を含めた8座を奉納。50数軒の集落ですが,若者が積極的に手伝う姿に地域の結束を感じました。見物人は数十人,カメラマンは十数人ほど。駐車場なし,スペースあり。お忙しい中,色々と教えて頂いた区長さん,ありがとうございました。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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富里・中沢麦つき踊り

富里市中沢の稲荷神社で行われた麦つき踊りを撮影。

101017aその昔,千葉県は有数の麦の産地でした。
農村では,収穫した麦を農家数軒が一組になって,4~5人で交代しながら臼で搗いて脱穀しました。大正中期頃までは普通に見られた農村風景だったようです。
麦搗きは大変な重労働で,気を紛らせるために歌った麦搗き唄に踊りがついて,現在の麦つき踊りになったと云われます。

中沢麦つき踊りは,中沢稲荷神社の例祭(毎年10月17日)に,湯立神事の後,保存会の皆さんによって行われています。

【この日の進行スケジュール】
8:30~ 拝殿で神事
9:00~ 湯立
9:15~ 麦つき踊り
麦つき踊り→富里音頭→カラオケ
9:30ころ 終了

【メモ】
麦つき踊りは5分ほど。撮影構図を考えているうちに終了。今回は日曜で幼稚園児の見学はなし。杵で搗く保存会長さんの迷司会ぶりに爆笑。見物人は数人で,カメラマンは2人。駐車場はなく,廃ガソリンスタンドに駐車可。現地への目印は宮門商店さん(中沢1257)が分かりやすいでしょう。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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2010/10/16

船橋・二宮神社の神楽

船橋市三山の二宮神社で行われた神楽を撮影。

101016【現地解説板の説明】
「二宮神社の神楽の起こりについて詳しいことはよくわからないが,墨で『寛政十一未歳』(1799),『天保八酉年』(1837)と記された古い装束が残されている。
神楽は1月15日と10月16日の例祭に,三山の人達で構成する神楽はやし連により,神楽殿において演じられる。未年と丑年の『三山の七年祭』でも舞われる。
現在伝えられている演目は次の12座である。1みこ舞,2翁舞,3猿田舞,4神明舞,5天狐舞,6うずめ舞,7ひりこ舞,8おかめ舞,9宝剣打ち,10かとり舞,11源三位,12餅投げ(山神)
このうち,かとり舞と源三位(源頼政のぬえ退治)は市内でもここだけに伝わる。使用する楽器は,おおなり(鋲打太鼓),鼓(締太鼓),しゃんぎり(銅拍子),笛各1であり,演奏者は下座と呼ばれる。
関東地方に分布する十二座神楽に属するが,長い間に独自の演出や工夫が加えられ,特色あるものとなっている。」

【この日の進行スケジュール】
11:00~ 例祭式典(拝殿)
13:00~ 神楽奉納
みこ舞→猿田舞→翁舞→→神明舞→天狐舞→宝剣打ち→かとり舞→源三位→うずめ舞→ひりこ舞→餅投げ(山神)
15:30ころ 終了

【メモ】
10時ころ現地入りしましたが,神楽は13時からでした。かとり舞と源三位は3人舞いです。この日は「おかめ舞」を除く11座を奉納。神楽殿の床が高く,三段の脚立を使用して撮影。見物人は最初は少ないですが餅撒きが近づくにつれて多くなります。カメラマンは数人。駐車場は神社横にあり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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2010/10/10

松戸・上本郷の獅子舞

松戸市上本郷の明治神社で行われた三匹獅子舞を撮影。

101010【現地解説板の説明】
「上本郷,風早・明治神社の獅子舞については,元神官の中山家文書に,明和七年(一七七〇)九月吉日三匹獅子舞を奉納云々という記述が見られるのみで伝承についてはよくわかりません。言伝えでは和名ヶ谷から上本郷に養子に来た人が広めたことになっており,風早神社氏子が継承し,現在は上本郷獅子講中が伝えています。
舞は十月,風早・明治両神社で行われます。構成は大獅子一人,女獅子一人,中獅子一人,猿二人,笛数人で五穀豊穣を祝って舞われます。和名ヶ谷から伝えられたといわれる獅子舞ですが,現在では和名ヶ谷の舞より勇壮だといわれ,剣の舞では大刀を帯びて舞います。猿も白足袋をはき,面は顔を覆うものではなく額の上にのせるもので,役目は場内整理のみです。
昭和四十四年四月,和名ヶ谷,大橋の獅子舞と共に市の無形文化財に指定されました。」

【この日の進行スケジュール】
明治神社
19:30~20:30 獅子舞(1~2年者)
初の道中→中の道中→野猿道中→女獅子の出端→中獅子の出端→中獅子の御子→中獅子の岡崎→大獅子の出端→さがりは→大獅子の御子→岡崎
21:00~22:00 獅子舞(3~4年者)
大獅子の御子まで同じ,最後は橋がかり
23:00~24:00 獅子舞(5~6年者)
大獅子の御子まで同じ,最後は剣

【メモ】
獅子は舞い手の経験年数別に3組。演目は共通で,最後が岡崎/橋がかり/剣とレベルにより異なります。拝殿前に蝋燭を灯した竹を2本立てて舞います。連夜の撮影で機材の充電が追いつかず,ストロボのバッテリーがダウン。やむなく途中で引き上げました。夜の明治神社は物凄い人で,カメラマンも多数。駐車場なし。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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2010/10/09

長柄・大津倉のみこおどり

長柄町大津倉の大国主神社で行われた「みこおどり」を撮影。

101009c大国主神社の秋祭(毎年10月9日)に,12歳になる女子による「巫女舞」と,小学1年~中学2年までの男子による「神楽」が演じられ,これらを総称して「みこおどり」と呼んでいます。
残念ながら,少子化で巫女舞は数年前から中断しており,この日も男子による神楽のみが奉納されました。

【この日の進行スケジュール】
10:00~ 祭典(拝殿)
宮司は元NHKアナウンサーの宮田修さん

19:30~ 神楽(男子)
猿田彦→白髭→稲荷・狐→(休憩30分)→恵比寿・岡崎→春日→三番・大黒
21:00ころ 終了

【メモ】
八千代→長柄43kmを1時間半かけて移動。運転中,ものすごい雨でテンションが下がりましたが,現地では何とか傘でしのげるほどに。カメラ1台+標準ズームに脚立を使って撮影。この「みこおどり」,巫女役の女子は途絶え,神楽役の男子も5人のみ。しかも来年は男子も3人に減るそうで,後継者難が深刻です。この日の見物人は数人で,カメラマンは私だけ。駐車場なし,神社前にわずかなスペースあり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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八千代・村上の神楽

八千代市村上の七百餘所神社で行われた神楽を撮影。

101009b【現地解説板の説明】
「毎年一月十五日と十月九日に七百余所(ひちひゃくよしょ)神社神楽殿にて行れる。午前中拝殿にて式典を行い,午後神楽殿にて舞れる。昔は十二座あったと思われるが現在では次の九座のみになりました。
一.修祓 二.座清め 三.翁の舞 四.種おろし 五.宇受女の舞 (中入) 六.湯巫女の舞 七.玉取り様の舞 八.恵比寿の舞 九.みかぼしの舞
以上ですが,この他に「剣打ちの舞」というのがあったと言われていますが現在では名前のみが残っています。
祭典の間,氏子の人々は丸餅を十二個神社に奉納し,餅一つをいただいて帰ります。奉納された餅を神楽終了時にまきます。
一月の時は神楽終了してから神主によって「湯立て神事」が行れます。白衣に身を固め,大釜の前で祝詞を奏上し,熊笹の束を湯にひたし,四~五回自らの体に熱湯をふりかけます。熱湯を全身にあびて忘我の状態になった神主をムラの若者が抱きかかえ拝殿まで運って湯立てが終ります。残ったお湯をいただいて身体に振りかけると身が清められ,けがれを祓うとされています。」

【この日の進行スケジュール】
14:00~ 神楽奉納
修祓→座清め→翁の舞→種おろし→宇受女の舞→中入(休憩30分)→湯巫女の舞→玉取り様の舞→恵比寿の舞→みかぼしの舞→餅撒き
16:30ころ 終了

【メモ】
館山→八千代107kmを2時間半かけて移動。現地は土砂降りの雨で,撮影コンディションは最悪。機材はOPTECHのレインスリーブ,私は雨ガッパとゴム長靴の完全防備で,雨に打たれながら撮影。神楽殿は床が高く,三段の脚立を使用。見物人は結構多く,カメラマンは数人。駐車場は神社前にあり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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館山・古茂口獅子神楽

館山市古茂口の日枝神社に伝わる獅子神楽を撮影。

101009a【現地解説板の説明】
「一月十五日の春祈祷と,十月十六日の日枝神社例祭に奉納されるもので,春祈祷では厄払いの要請のある家々を回る慣習になっています。
二名の踊り手と,鼓・笛・太鼓・擦鉦のお囃子からなり,これに歌が加わって,序の舞,幣束の舞,剣の舞,くずしの舞と演目が続きます。かつては演目も多く,青年団の中で選ばれた神楽の演者が歌舞伎も同様にこなし,近隣を興行するほどでした。青年団の解散後は二十数名からなる保存会により伝承されています。
現在は古茂口獅子神楽保存会が組織されて伝承しています。」

【この日の進行スケジュール】
9:30~ 拝殿で神事
社務所で直会
10:30~ 獅子神楽
序の舞→幣束の舞→剣の舞→くずしの舞
11:00ころ 終了

【メモ】
日枝神社例祭は,現在は10月第二土曜日に変更されています。安房でいう「神楽」とは,十二座神楽でなく獅子神楽のことです。この日は雨でしたが,もともと屋内行事で予定どおり催行。拝殿内は,右側にお囃子が座り,中央で獅子が舞います。見物人は地元の皆さんが数人と,カメラマンは私だけ。保存会長さんの厚意で拝殿内から見物。駐車場なし,道沿いに数台分のスペースあり。
※詳細記事は,本宅サイト「ぐるり房総」に掲載。

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